第91話『目標達成のシナリオは具体的か』



「シェアアップのために○○を強化していきます」

「リピート顧客を増やすために接客を良くしていきます」

「お客様が喜ぶようにがんばります」

 『強化していきます・良くしていきます・がんばります』というのは、この言葉が具体的な施策になっていて、最後の締めで使う分には問題ありませんが、戦略シナリオ立案の段階でこのような状態では、目標達成に
結びつきません。

 100万円の貯金をするという目標を立てたときに、「がんばって貯金します!」とやる気満々だったとしても実現する可能性は低いです。
 この場合の戦略シナリオは、現状の給与と生活費の金額を現状把握して生活費を見直しながら、毎月いくらだったら貯金が可能なのかを算出します。

 いつまでに100万円を達成するのかという期限も明確にして、月々の貯金額を決定する。

 がんばるのはこれを継続するという点においてです。
 出費が重なる時もあって決めた額を予定通り貯金できない月もありますが、別の月で調整したりと工夫していきます。

 習慣化するためには、毎月を毎日にしたほうがいいかもしれません。
 上手くいかなければ検証して工夫改善です。

 「○○を強化する」というのは、何を・どれだけの量で・どのように・いつからいつまで・・・・という内容が、以前よりも強化されている具体的内容になっていなければ、1か月たっても実践で強化されません。

 「接客を良くしていきます」というのも同じで、具体的にどのように改善して、いつから・誰が・どのように・・・お客様の反応を測定しながら改善向上して、良くなっているかを再評価します。

 戦略とは、目標達成のためのシナリオづくりです。

 上記の例はシンプルですが、事業においてはさまざまな影響要因を検討しながらシナリオをつくります。

 ここが曖昧になっていれば、それを実行する戦術も曖昧になります。

 戦術は、戦略実行の手段です。

 戦略は作ったが、実行実現していくためのアイデアと施策が必要になり、これらに落とし込まれなければ戦略は絵に描いた餅です。

 慣れないと面倒な作業になりますが、曖昧にして指導しても指導される側も困ってしまいます。
 具体的な戦術になっていないと、指導もできないし実践後の測定もプロセス測定ではなく単なる結果測定になってしまいます。

 プロセス測定が為されていれば、結果にはまだ出ていなくても内容は良い方向に向かっているのか確認できます。

 1,000円貯めるのに、毎日1円を貯金箱に入れるプロセス測定は、手では重さを感じなくても量りにのせれば1グラム増えています。
 この繰り返しが1,000日続けば目標達成します。

 期限も計画も決めずに結果測定しかしなければ、「貯まってないじゃないか!」という視点でしか見られなくなります。

 目標を立て、戦略を立て、戦術に落とし込み、測定して、改善し、目標に近づけていく。

 三国志を読むと、負け戦は冷静な判断を失い自己の力を過信したパターンが多くみられ、諸葛孔明のような緻密な戦略とそれを実践する人材の任用が面白いです。

 目標を立てた後に、どのような戦略と戦術を立てているか?

 具体的になっているかを振り返ってチェックすることが大切です。


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