第85話『家庭でコト生みを応用すると』



「教わった顧客体験価値の取組みを家でひそかに実施していたら、家庭の雰囲気が変わってきました!」

「それは良かったですね。家庭でどのようなコト生みを目指したのですか?」

「私が仕事で疲れて帰り、子供達にも妻にもイライラして接することが多かったので月並みですが『笑顔の家庭』というコンセプトで考えて自分の行動を2つだけ決めて実施しました。」

「その2つとは?」

「恥ずかしいのですが・・・妻と子供の話を聞くことと、妻にも子供にも事ある毎に有難うと言うことです。」

「それって、組織での応用のときに社内で決めたことと同じですね。」

「だから恥ずかしいって言ったじゃないですか」

「からかってすみません。それで、どのように雰囲気が変わったのですか?」

「提供する価値は、相手が嬉しいと感じることにしたので、話をとにかく聞こうと思って疲れていてもウンウンと聞いていたら、笑顔で楽しそうに学校の話をしてくれるようになりました。そんな子供を見ていると私も嬉しくって、最近は疲れてもイライラすることが減ってきました。」

「奥さまはどうですか?」

「えっ、妻のことも話さないといけませんか?」

「せっかくだから教えて下さいよ!」

「いや~・・・妻の私に対する接し方が優しくなりました。結局は、私がイライラをまき散らしていたから家庭がギスギスしていただけで・・・・」

「まあ、反省することもできたので、これからも続けていけばコト生みの思考習慣が身につくので、社内やお客様への取組みもスピードアップすると思いますよ!」


 クライアント様の社員の方から家庭での応用を聞いてとても嬉しく思いました。

 仕事場で実施しても家庭で為されなければもったいないことです。

 それを家庭で実践した社員の方も、自ら成功事例を作れたというものが今後の活動に自信とやりがいを感じていくのではないかと。


 会社では、『お客様に笑顔を届ける!』とか『お客様を大切にする!』ということが掲げられているところもあります。

 しかし、それがお題目になっているだけで実現していないケースも見受けられます。

 家庭での応用で、社員の方は顧客体験価値の『4つの思考ステップ』を踏まえて実施しました。その結果、自らの具体的な行動が明確になり、奥さまや子供が感じる価値を目標にして継続した結果がそれに基づいて生まれたというものです。

 目指すコンセプトが4つのステップの出発点。

 次に、そのコンセプトはどのような価値を感じてそうなるのか?

 これが欠けてしまうと目指す価値目標が無いので、具体的な行動に落し込めないのですが、これを無視してしまうケースがほとんどです。

 そして、その価値を感じるにはどのような体験をしたときか?

 家庭の応用では、奥さまや子供が『お父さんが話を聞いてくれる。何かしたら有難うと言ってくれる。』という体験です。

 相手がどんな体験をすれば価値を感じてコンセプトの状態になるのかが明確になるから、その体験を生み出すための行動が初めて見えてきます。

 このステップを経営や営業戦略にどのように落とし込むのか?


 先日、メールでご感想が届きました。

 今の営業施策や活動がどのような価値を生み出しているかを4ステップで検証したら、指導する立場の人たちが提供している価値が明確でなく曖昧だったという気付きがありましたと。


 せっかく会社を良くしようと努力している施策が、ただやっているだけのものではもったいないです。

 100の施策があり行動があれば、そこには何かが生み出されています。

 それを価値あるものに作り替えることができれば、施策の効果も高まっていきます。

 それがリピート率を高めるものであれば、当然ですが業績向上につながる施策になっていきます。

 働く人が4ステップの思考で施策を考えるようになれば、累積経験値が高まりコト生み活動がスピードアップしていきます。

 他社が真似できない差別化として、差別化価値を生み出すレベルの差別化です。

 未来を目指して、新たな価値を創造し、目指した未来を創る。

 良い言葉で終わらせない具体的な施策が、未来を創造していきます。


■既存の営業施策を顧客が得る価値視点で見直すことで、何気なく実施していた施策が新規獲得やリピート率の向上につながります。
更に、『顧客体験価値』創造戦略では、顧客の価値から思考する方法で新しい差別化を生み出す施策を考えていきます。

他社との差別化が難しいとお考えの場合は、ぜひ一度ご相談ください。
ご相談はこちらから ⇒ お問い合わせ