第76話『時代の変化に対応するコト』



「ちょっと相談に乗ってもらっても良いですか?」

「私が分かることなら何なりと!ですが、どうしたんですか?」

「私のクライアント様の業績なんですが・・・・」


親しくさせて頂いている、ある士業の先生と食事に行った際に、さまざまな業界で直面していることを伺いました。

具体的には書けませんが、ある有名な団体に合格するためのスクールがあり、そこの受講生が年々減少していることに対する手立ては無いかという話でした。


子供を通わせるスクールなので、誰に価値を感じてもらうかは親が対象になります。

昔はブームやステイタスがあったのですが、今はなかなか有名な団体そのものも少子化の影響を受けているようです。

昔の価値は、そこのメンバーになることそのものにステイタスがあったので、ステイタスという価値がありました。

メンバーになることが目標になるので、合格するためのいろんなカリキュラムを組んでメッセージを発信しているようですが、時代の変化に伴い価値も変化していると感じました。


価値が変わっていれば、発信するメッセージも変わります。

「そのスクールに入ることで、子供達が手に入れる価値って何ですかね?」

「更に、子供たちが手に入れた価値は、親にとってどんな価値になるのか?」

ここから楽しいアイデアが沢山湧いてきました。


そのアイデアは、現在のスクールがメッセージとして発信していないものだが、親が強く子供たちに手に入れて欲しい価値です。

(具体的に書けなくてすみません)


企業が事業活動をするうえでニーズ(必要性)を探ることをしますが、これが出発点になると根本的に間違えるケースがあります。

ニーズを何のために探るのかはケースバイケースです。

そうではなく、新たな価値を創造する場合は『潜在的な欲求』というウォンツに対してメッセージを発信する必要があります。

メッセージの前に、新たな価値がどんなものかを考える必要があります。


「そのスクールに通わせると、子供は言葉遣い・表情・態度・姿勢などの家庭で行う躾(しつけ)も確実に学べそうですね。」

「そうなんです!大人になって必要な土台を身につけることができるんですよ。」

「それって、親にとってはどんな価値なんでしょうか?」

「子供は大人になった時に、“やっててよかった!”と後から感じるものですが。」

「子供の幸せを願う親なら、必要な基礎をどのように学ばせるか悩んでいるはずですからね。それをしっかりと教えてくれるというのは人間の基礎を育むものですから。」

「1つのポイントはそこにありそうですね。詳しく話を聞けば、もっといろんな価値がありそうな気がします。」


書道教室もそうですが、少子化だから生徒が減るというのは時代の流れで必然的なことです。

ただ、少子化のせいにしていても仕方ないので、書道教室はどのような価値を新たに考えて提供するかを考える必要があります。

字を綺麗に書くというものだけでは無いはずです。

書の道には、心技体が備わっています。

子供の心をどのように養っていくのかという点に価値が存在します。

昔の人はその価値を理解していたので、提供する書道教室がメッセージを発信しなくても良かったのですが、今はその価値を理解している人が少なければ、時代の変化に合わせて対応する必要があります。

更に、心技体の価値の中に、『今だからこそ!』という価値が存在します。


私が感じるものは、姿勢と心の置き方です。

姿勢を正すことで、心を整え雑念を払う習慣というのは一朝一夕では身につけられません。

子供の頃に身につけたものは、大人になっても失いません。

それを大人になってから身につけようとすれば、子供が身につける時間の何倍かかるか分からないほどです。

人は雑念に囚われやすいのですが、これを振り払う習慣を持っている人と雑念に囚われて惑わされ続ける人とでは、社会に出てからの仕事に対する姿勢も変わってきます。


少し余談になりましたが、企業が時代の変化に対応するというのは、価値を基準にして対応していくことになります。

お客様の変化というのは、年齢の変化もありますが、年齢の変化によって価値も変化しているというものです。


自社の商品やサービスは変えずとも、価値を変えて訴求することも可能です。

提供する価値が変化したら、それに合わせて商品やサービスをアレンジしても良いと思います。


どんな価値を提供するか?

潜在的な欲求というのは表に出てきません。

企業がしっかりお客様を見て、まずは想像することから始まります。


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