第50話『ポスターから感じるコト』



あるお店で、素晴らしい商品宣伝ポスターを発見しました。
(写真を撮り忘れたのが残念でなりません)

ポスターをどのようなツールとして活用するのか?

作り手の考え方によって、ポスターは全然違う意味を持ちます。

・商品をアピールするポスター

・商品説明のポスター

・ご案内ポスター

・新商品販売ポスター

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先日見たポスターは、ある食品の新商品アピールポスターでした。

食べ物をコト生み視点で考えると、味・食感・食べる場面などを考えて表現するケースが多いのですが、そこのポスターは、『購入の瞬間』にフォーカスしていました。

その商品は、2種類の味があるようで、絵に描かれた女性が「2種類あります」と商品を案内しているポスターです。

ポスターに商品の写真は一切なく、商品はポスターの前に並べてあります。

手作りポスターです。

ポスターなしで商品が置いてあっても、何も顧客体験を刺激しないので素通りですが、ポスターによって「なんだろう」を感じさせてから、絵に描かれた女性の会話を読んでみる。

既に心の中に、ストーリーが生まれています。

そのポスターは、美味しい・どんな味という食べ物には欠かせないと思われることが書かれていません。


どんなシチュエーションでその商品が活躍するかがイメージできるものです。

朝食に、おやつに、自宅にお客様が来た時のお茶菓子・・・・・

私のイメージも膨らみます。

味のことは書かれていなくても、勝手に「美味しそう」という想像までかきたてました。

私の中に、利用イメージの「顧客体験価値」が創造された瞬間です。

とても素晴らしい、売込み色のない、コミュニケーションツールとしてのポスターでした。

ポスターや販促ツールも、どこに視点を置くかによって大きく変わってきます。

そのポスターを作った人は、「お客様にどんなふうにこの商品を利用して欲しい。買う時にどんなことで困るんだろう」という相手の立場に立った視点で作ったのではないでしょうか?

シンプルだけど、久しぶりにビビッ!とくるポスターを見ました。

もし、美味しいが売れない商品があるとしたら、顧客の体験という視点でポスターを作ってみると、面白い結果が生まれるかもしれません。