第350回『真面目なモテ理論(魅力理論)の実践-その38』



<今日のポイント>

 買いたくなるもの、利用したくなるものには、お客様にとって価値があるからです。

 お客様やお相手にとっての価値を考えるには、【人の心を想像する思考技術】の習慣化が大切です。

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 『お客様やお相手の立場にたって考える』という言葉や考え方は知っていても、実際に自分が出来ているとはかぎりません。

 仕事だけでなく人生においても大切なことなので、魅力を高めるには思考習慣にしていく必要があります。

 今回のコラムでは、お客様やお相手の立場にたって考える、とっておきの方法を書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 商品やサービスのプレゼンを行うときに重要なポイントは、当然ですが“お客様が価値を感じるようにする”ことです。

 「欲しい」「利用したい」と思う瞬間は、まぎれもなく価値を感じた瞬間です。

 【価値】というのは、お客様やお相手が顕在的にも潜在的にも求めていることや、何かの問題を解決する方法など、それらを満たす対象に感じるものです。


 のどが渇いているときには、水が飲みたいと思います。

 のどの渇きを癒すという問題解決が出来る可能性が水にはあるので、水に価値を感じて求めることになります。


 同じ商品やサービス内容だったとしても、プレゼンというのはお客様の事情に合わせて行う必要があります。

 あくまでも、お客様が「こんなのが欲しかったんだ!」と思う価値提案が重要というものです。

 人としての魅力も同様で、人が嫌がることをやらない、人が嬉しくなることをやるなど、お相手を察して実践するとき、【思いやり】というものになり魅力につながります。


 さて、このような考え方は古典やマーケティングの書籍を読めば書いてあることですが、【お相手の立場にたって考える方法】というのは、なかなか書かれていません。

 「思いやりの心で人と関わりましょう」という指導があったとしても、それを習慣に出来ている人と、そうでない人がいるのが現実です。

 職場においては、お客様の立場にたって考えることができなければ、お客様に適した価値提案は行えません。

 職場内でも、自分以外の人の気持ちを察することができない人材は、どちらかというと迷惑をかける傾向があります。

 少し余談になりますが、周囲に思いやりの心を広げられない人は、自分勝手な行動がどのような影響として広がっているかを省みることもできません。

 そのような人の傾向として、自分を満たすことが優先になっているので、好ましくない行動を指摘されると『自分を満たせない状態』となり、ふてくされたり逆切れしたり、自己正当化するという反応が起こります。

 仕事という、お客様に対するお役立ちを実践する場で、お客様やお相手の心を想像する力が欠けているというのは、会社にとって大きな痛手となります。


 どんな場面でも、【人の心を想像する】ことが、魅力的になっていく一つの方法となります。

 【人の心を想像する思考技術】は、方法論なので実践すれば習慣化していけます。

 お相手を「大切な存在」と確認してから接するということも、コラムでは書いてきましたが、私のカリキュラムで演習するときの方法をお伝えします。


 “お相手の言葉で、過去形で体験を考えて表現する”

 たったこれだけです。

 価値づくりの4ステップ思考技術の一部ですが、これを普段から実践してみることです。

 相手の言葉で、過去形で体験を考えて表現する時の思考状態は、自然とお相手の立場で考えて、更にそれを想像することで感情移入もされています。

 人の想像力というのは凄いもので、いろんなシチュエーションや背景の蓄積によって、想像の幅が広がっていきます。

 想像できるからこそ、お相手への価値提案や価値提供という魅力的な行動が実践できます。


 子供が好ましくないことをやったときに、「こんなことを自分がされたらどう思う?」と親が問いかけます。

 これはお相手の立場にたって考える思考を呼び起こす質問なので、子供は自分と相手を想像して反省することができます。

 このようなことを、“お相手の言葉で、過去形で考える”ことで、自分自身の思考技術として身につけ、習慣化していくものです。

 自社でやっていることを、お客様の言葉で過去形で表現してみると、不足している取り組みなどが見えてきます。


 【人の心を想像する思考技術】というのは、結果として人間力を高め魅力(自分の価値)を身につけていくものにもなります。

 職場で共有すれば、お客様やお相手に好ましい価値を届けるレベルの高い人材育成にもなります。