第344回『真面目なモテ理論(魅力理論)の実践-その32』



<今日のポイント>

 お客様の体験価値を考えるときの心の在り方は、【大切な存在】という思いから始まる。

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 心の在り方というのは、精神論的に聞こえるかもしれませんが、決してそうではありません。

 お客様に価値を届ける方法を生み出す『考え方』にもなり、自分の人格を養うものにもなります。

 今回のコラムでは、コト視点の価値づくりで思考の出発点とする考え方であり自分の在り方について書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 『真面目なモテ理論(魅力理論)』は、“コト視点の価値”をお客様やお相手に届けて、お客様やお相手が喜ぶ結果になったときに【自社や自分の魅力】としてカタチになります。

 自分の大事にしているモノには、大事にする理由(価値)があり、それは自分にとっての魅力があるモノです。

 好きという感情は、男女関係や親子関係、友人関係という人間関係だけが対象でなく、『魅力=価値』を感じるモノやコトに対して起こるものです。


 お客様やお相手に対して、会社や自分自身が魅力となる価値を届けるというのは、『お役立ち』という企業の目的と人生の目的にもなります。

 高いレベルの価値を提供すればするほど、会社や自分が魅力的になっていくし、お役立ちのレベルが上がっていくものです。

 これを実践していくときに、大切な考え方であり思考習慣にするべきことが、今日のテーマとなる【大切な存在】という心の在り方になります。

 繰り返し思考するものが、自分の心の状態に作用して、それを行動にしていくときに腹に落ちて『当たり前』レベルとなっていきます。

 普段から『当たり前』にやっていることは、会社の人格であり自分の人格を作り上げていきます。

 誰かを【大切な存在】と確認して接する時、自分の心が優しい気持ちや思いやりの気持ちになることが実感できると思います。

 これが心に作用している状態です。

 そこから生み出される行動は、当然ですがお客様やお相手を大切にする価値行動になります。



 モノやサービスを買ってもらう、自店を利用してもらうには、商売の軸となる価値を中心に考えますが、それ以外の付加価値や、軸となる価値のレベルを上げるという差別化も必要になります。

 その時の思考の出発点は、常にお客様からスタートすることが必須です。

 お客様からスタートしなければ、お客様が喜ぶ価値を想像することはできません。

 お客様からスタートする思考の方法であり、心の在り方となるものが、お客様やお相手を【大切な存在】と思う日常からの思考習慣になります。

 お客様に失礼が無いように行動したり、人に気を使うというのは、多くの人が知っているし、ある程度はやれることですが、【大切な存在】という思考習慣とは異なるようです。

 【大切な存在】という思考習慣は、とても積極的なものですが、失礼が無いようにとか気を使うというのは、大切な存在と思わなくてもやれてしまうものです。

 トラブルを回避するためや、嫌われないようにするためなど、これ以外にも別の目的になっていることもあります。

 もちろん、大切な存在として接している方もいるとは思いますが、会社という組織では思考の出発点であり心の在り方となるものを共有することで、他社に負けない価値提供レベルになっていきます。



 人材育成で足りないと感じるものは、人を気遣う行動や失礼にならない方法や考え方は教わりますが、そもそもの思考の出発点が欠けているという点です。

 これは戦略を考えるときも同様で、戦略を考えるときの出発点が間違っていれば、勝てる(お客様をファンにする)戦略は描けません。

 何をやればお客様が増えるかを考える時は、当然ですが『何を』を通じてどんな価値を届けられるかが鍵になりますが、どんな価値提供をするかが不明瞭でやることだけを実施しても効果は半減してしまいます。

 組織であれば、【大切な存在】という思考習慣を持っている人は、同じ職場で働いている仲間を馬鹿にしたり陰口なんて言いません。

 ましてや、立場で偉そうな態度をとるという選択肢は【大切な存在】という思考習慣には入ってきません。

 もちろん、叱ったり指導したりはしますが、【大切な存在】だからこそ、本人にとって必要なことはしっかりと行う思考になります。

 指導するときに、部下に嫌われたくないという思考の出発点であったら、そもそもの会社はお役立ちの存在という目的とは別の方向へ進んでしまいます。

 【大切な存在】という思考習慣と心の在り方が出発点になっているからこそ、お客様やお相手の体験価値(もてなし・良い出来事・価値あること)をイメージして具体的な行動にしていけます。



 業績向上には『真面目な魅力理論』という価値提供は欠かせません。

 業績向上を果たしていく人材育成は、当然ですが価値提供ができる人材を増やして、仲間と協力して、リーダーシップを発揮して・・・・いろいろ学んで結果を出していくものです。

 これが古典や先人の教えとして伝わっている『人間としての魅力』の出発点です。

 まずは、【大切な存在】という思考習慣と心の在り方を自ら実践して、自分自身が心の変化と思考の変化を感じることです。

 ぜひ、奥様や旦那さんに対して実践してみてください。

 そして、思いついたことがあったら即実践して、それを続けてみてください。

 思考が変わり、心の在り方が変わり、行動が変わり、届く価値が変われば結果が変わります。