第343回『真面目なモテ理論(魅力理論)の実践-その31』



<今日のポイント>

 マーケティングにプロモーションは必須で、効果的なプロモーションは結果的にお客様の心を動かすものです。

 それには、【心を動かす表現力】を普段から意識して行動していく習慣が大切です。

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 どんなに良い商品やサービスだったとしても、お客様に価値が伝わらなければ利用してもらえません。

 お客様やお相手が何も感じなければ、それは自己満足になり、お相手のお役立ちを果たせません。

 今回のコラムでは、お役に立つというのは、お相手に価値が届き【心が動く】レベルを目指すことについて書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 真面目なモテ理論(魅力理論)であり、『コト視点の価値づくり』の根幹にあるものは、【価値が人の心を動かす】というものです。

 言志四録を記した、佐藤一斎は「人の価値は、どれだけ人の役に立るかにある」という言葉を残しています。

 会社で仕事をする上で、どれだけお客様の役に立っているかというのは、商売においては鉄則となります。

 お役立ちは価値提供によって果たされます。

 お客様にとって価値があるからこそ、商品やサービスを利用してくれます。

 「人の価値は、どれだけ人の役に立つかにある」というのは、価値あるものは魅力を感じるので、言い換えれば「自社や自分の魅力は、、どれだけお客様や周囲の人に価値提供して役に立つかにある」というものになります。


 価値を感じるとき、それを欲しいと思ったり、嬉しくなったり、楽しくなったりと、【心が動く】という状態が起こります。

 これは好ましい価値提供の結果です。

 逆に、好ましくないマイナスの価値(望んでいないこと)が起こると、嫌な気持ちになったり、不愉快になったりします。

 良い意味でも悪い意味でも、【価値が人の心を動かす】というのは、人の本質になります。

 もちろん、真面目なモテ理論(魅力理論)『コト視点の価値づくり』は、良い意味の価値を提供して、自社や自分をより魅力的にしていくものになります。



 そこで、今日のテーマですが、【心を動かす表現力】というのは、お客様やお相手に【心が動くレベル】で伝わらなければ、商売においてはファンにもなってくれないし、利用もしてくれないということになります。

 身近な人に対しても、届かなければ何も感じてもらえません。

 少し誤解がないように説明しますが、自分が褒められる為という目的がスタートになってはいけません。

 あくまでも、お客様やお相手の役に立つというものなので、やったことを何でも「これやったから」と伝えるのではありません。

 商売においては、商品やサービスの価値をどう表現するかになりますが、利用しているお客様に「うちの会社の商品は凄いでしょー」と言ったら、お客様によっては気分を害する人もいます。

 身近な人に対しては、さりげない思いやりで、相手が気付かなくても自分の徳であり魅力を積み重ねるものなので、これを自慢するとせっかくの徳が下がってしまいます。

 あくまでも、お客様やお相手へのお役立ちが目的であって、自慢することが目的でないということです。

 自慢しなくても、お客様やお相手に価値が届けば自然と魅力が高まりますから。


 さて、本題ですが、【心を動かす表現力】というのは、マーケティングであればプロモーション活動になります。

 ここでプロモーションの説明を始めたら膨大な量になるので(基礎知識は学んで下さいね)割愛しますが、これは私たちの日常生活においても欠かせないものになります。

 プロモーションとは、お客様やお相手とのコミュニケーションです。

 相手の心を良いコトへ動かすコミュニケーションは、『価値が伝わる』という結果が重要です。

 これは、『言葉・表情・態度・行動・姿勢』という、人が発するもの全てでコミュニケーションが起こっています。

 例えば、相手の心を明るくしたい場合、笑顔で明るい挨拶で接するという簡単な方法があります。

 相手を不愉快にしたければ、イライラした表情と態度で接すれば、簡単に不愉快になります。

 商売においては、商品やサービスの核となる価値があり、それが競合他社よりもどう優れているかということを伝える【表現力】が必要になります。

 AIDMA(アイドマ)やAISAS(アイサス)という用語がありますが、これは人の心が動く時のステップになるので、このような基礎知識を知っているからこそ【表現力】を高めて、価値を届ける成功確率が上げていけます。

 イノベーター理論という基礎知識も重要で、イノベーター(2.5%)・アーリーアダプター(13.5%)・アーリーマジョリティ(34%)・レイトマジョリティ(34%)・ラガード(16%)という、お客様の商品に対する態度であり、タイプの傾向があるというものです。

 これが正しいとか間違っているというのではなく、自社で実践してみれば比率は異なりますが、確かに傾向が見られます。

 これは、タイプによってプロモーションの内容を変えないと、アーリーマジョリティ(34%)とレイトマジョリティ(34%)まで普及できないということが分かります。


 仕事においても、【表現力】というのは基礎知識を知るからこそ、レベルを上げていけます。

 日常においても、自分自身の【表現力】は、価値が心を動かすという根本と、『コト視点の価値づくり』の理論を知っているからこそ、『伝わる』レベルで実践できて、お相手を喜ばせたり役に立つことが可能になります。

 教育にも活用できる『コト視点の価値づくり』ですが、好ましくない行動は自分で省みて、お相手にとって価値ある行動を増やしていく、レベルを上げていくというのは、【表現力(やり方)】が常にセットになります。

 やり方を軽んじる傾向があるのですが、目的という出発点が大事なことは当然ですが、やり方【表現力】が分からなければ伝えることすらできません。


 余談ですが、私は【在行一致(ざいこういっち)】を大切にしています。

 人の在り方は、そのときの行いによって決まります。

 在と行は常に一致します。

 そして、目指す自分や会社像という、在り方を目指して、行いを高めていくからこそ、未来での在行一致が生み出せます。

 大きな川を船で渡っていた時代に、「ここに橋を架けたら人が安全に渡れる」という素晴らしい志であり、未来の在り方を思いついたとしても、橋の架け方が分からなければ実現できません。

 もちろん、その志があるからこそ、橋を架ける技術を考えて実現するという、未来の在行一致が生まれるという結果になります。

 価値は心を動かすレベルで表現しなければ伝わりません。

 伝わって初めて魅力を感じます。

 【表現力】は日常から思考して訓練していけるので、「これは伝わっているのか?」ということを振り返りながら実践していくことが大切です。