第335回『真面目なモテ理論(魅力理論)の実践-その23』



<今日のポイント>

 好ましいリーダーシップを発揮する人の人間的な目的は、【みんなの幸せ】にあります。

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 魅力的なリーダーシップの4回目(全4回)になります。

 好ましいリーダーシップを発揮するには、たった4つのポイントを実践するだけです。

 もちろん、実践に当っては細かい方法も学んで身につけていくこともありますが、子供でも好ましいリーダーシップを発揮することができるものの基本が、今回ご紹介しているものになります。

 今回のコラムでは、魅力的なリーダーシップを発揮する人の、人間的な目的となる【みんなの幸せ】についてを書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 魅力的なリーダーシップのラスト4回目は、【みんなの幸せ】です。

 1.率先垂範

 2.当事者意識(参加意識)

 3.目的・目標を軸にする

 ここまで3つのポイントをご紹介してきました。


 『自ら率先して模範を目指し(率先垂範)、自分事として仲間のことと取組みを考え(当事者意識)、常に目指すことを軸にして(目的・目標を軸にする)』というものです。

 そして、今回の【みんなの幸せ】が、好ましいリーダーシップを発揮する人が根本的に大切にする“生き方”になります。

 チームとして組織が活動し、好ましいリーダーシップを発揮していくには、1~3を実践する必要があります。

 4番目のポイントは、魅力的な人としてのリーダーシップを発揮し続ける際に重要なもので、これは人としての生き方になってきます。


 1~3を実践していたとしても、最後が【みんなの幸せ】という人としての目的ではなく、【自分を満たす】という目的になっていたとしたら、今回はチーム全体の目的や目標は果たせたとしても、周囲は魅力的なリーダーシップとは感じません。

 なぜ、魅力的なリーダーシップと感じないかといえば、自分を満たすために周囲の人は自分たちを利用したという印象を受けるからです。

 大きな仕事は、仲間の存在が無ければ達成していけません。

 “生き方”の基準となる人間的な目的が、【自分を満たす】という出発点になっている場合、周囲の満足を考えなくなります。

 【みんなの幸せ】というのは、『みんな』の中には自分も当然ですが含まれます。

 自分だけを満たすことが基準ではなく、何かを成し遂げて自分も含めたみんなが幸せになることが目的です。


 この【みんなの幸せ】が目的の人は、

 ①周囲を見る能力が高まる

 ②調和力が高まる

 ③人を導く力が高まる

 ④思いやりの心が高まる

 ⑤人の能力を引き出す力が高まる

 など、これ以外にもさまざまな人としての力が高まっていきます。

 この人としての力は、ここまで解説してきた『リーダーシップ』ではなく、『リーダー』として身につけていく要素になります。

 好ましいリーダーシップを発揮する、本物のリーダーを育成するには、土台となる好ましいリーダーシップのポイントを知り、自ら実践して自己修養していくことになります。


 組織で結果を出していく人は、【みんなの幸せ】ではなく、【自分を満たす】タイプの人も結果を出していきます。

 後者が組織で管理職になっていくことが多々あるのですが、魅力的なリーダーシップを発揮できないタイプになるので、結果として組織のパフォーマンスが下がってしまいます。

 気をつけなければならないのは、【みんなの幸せ】を目的にしていた人も、『お金・権力・立場』などの力を手に入れてしまうと、いつの間にか自分を満たす欲求が強くなって、【自分を満たす】ことが優先されしまう傾向があることです。


 「権力の毒」というものがあります。

 これは大昔から言われていることで、古来から人材登用法で試されたものの一つです。

 偉い立場に登用する前に、『お金を与えたときに、どんな使い方をするか』『立場を与えた時に、どんな振る舞いをするか』『権限を与えた場合、どんな行動をするか』を事前に見て、人材登用するかを判断するものです。

 人は権力という毒に犯されやすいものだとうことは昔から知られていたことです。


 今回ご紹介した4つのポイントの、最後の【みんなの幸せ】という理屈を知っていれば、自分が毒に犯されそうになったときに『立ち止まり、省みる』ことができます。


 仕事においても、人生においても、根本的な目的は『お役立ち』です。

 自分を通じて、世の中へお役に立っていくこと。

 お役に立つというのは、お相手に対する価値提供で果たされていきます。

 その先に、新しい調和であり、新しい【みんなの幸せ】が道としてつながっていきます。

 これは、経世済民という、『世の中をより良くして、人々をより幸せにする』という、経済の語源につながります。


 魅力的なリーダーシップを発揮するための4つのポイントは、考え方を知らなくても自然と実践している子供も沢山いますが、自分を満たすことが目的の子供には、優しさから対抗できないこともあります。

 魅力的なリーダーシップを身につけて、実践で活かしていくには、同時に『強さ』も身につけていく必要があります。

 『強さ』が無いと、邪な目的を持っている人に対抗できなくなります。

 『強さ』は、人としての強さ・体力的な強さ・権力としての強さ・心の強さ・人数の強さ・・・・・・いろんな強さがあるので、ここで説明をすることは省略しますが、【邪な人を懐柔してしまう力】というものです。

 まず大切なコトは、魅力的なリーダーシップ4つのポイントを知り、実践することがスタートになります。