第329回『真面目なモテ理論(魅力理論)の実践-その17』



<今日のポイント>

 お客様は自分にとっての価値で判断をします。

 そして、価値のレベルによって魅力レベルと選ばれる確率も変わります。

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 仕事における価値提供というのは、とても当たり前のことです。

 今回のコラムでは、意図的に価値レベルを上げるための【3つの価値視点】について書いております。

 自分の魅力を高める価値視点にもなります。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 以前も書きましたが、モテない(選ばれない)人や会社は、自己中心で心の矢印が自分を向いている傾向があります。

 会社の場合は、組織というよりも、そこで指揮をとる立場の人がモテない思考であるならば、当然ですが活動もお客様を向いていないものになります。

 念のためお伝えしますが、基本的に人間というものは自己中心です。

 自己保存という本能であり根本欲求があるので、前提としては自己中心になりやすいということを知る必要があります。

 自己中心になりやすいと理解していれば、心の状態をチェックしていけます。

 さらに、心の矢印をお客様やお相手(自分以外)に向ける方法を知っていれば、意図的に『心を寄せる』ことを思考習慣にしていけます。


 おさらいですが、心の矢印を自分以外に向けて、思いやりやお相手にとっての価値を考える思考習慣の方法は、『お客様やお相手を大切な存在だと確認してから接する』という、簡単な方法があります。

 それ以外にも、お客様やお相手の体験と価値を、相手の言葉で過去形で考えるという方法がありますが、これは価値づくりの4ステップ思考技術で活用する方法となります。


 自己中心になりやすいという前提を書きましたが、今回お伝えする内容の【3つの価値視点】に関しては、お客様やお相手に心を寄せた状態で考える必要があるので、まずは『大切な存在』ということを確認してから、3つの価値視点で自社や自分の取組みを考えてみてください。


 さっそくですが、【3つの価値視点】です。

 【3つの価値視点】は、私がオリジナルで分けたものなので、少し難しい表現になっていますが理解してしまえば簡単なものです。

 ◎3つの価値視点

 1.認知価値

 2.認知不表現価値

 3.未認知不表現価値

 というものです。

 一つずつ説明していきます。

 1.認知価値

 これは、お客様やお相手が、すでに知っていて普段から求めていたり期待しているものです。

 居酒屋に行けばビールがある、駅に行けば電車が動いている、食べるときは「いただきます」を言う・・・・・ごくごく当たり前のことですが、これが満たされないときは不満という気持ちが生まれます。

 朝の忙しい時間に電車が止まっているとイライラします。

 当たり前のように動いていることに過度な期待を持っている人は、特にイライラの度合いが高くなります。

 当たり前だと思っていることを満たすことは基本的なものとなり、それを満たせないとマイナス評価になります。

 会社のルールを守らない、遅刻をする、ずるいことをするなど、自己中心の行動は信頼を欠くものになります。

 しかし、この基本価値のレベルを高めることも可能で、この価値レベルを丁寧に高めていくと差別化の要素にもなります。


 2.認知不表現価値

 認知しているので知っていることであり、求めていたり期待していることですが、言葉で表現しずらいものや、言いたくても言えないことになります。

 「もっと○○してほしい」「こうしてくれたらいいのに」「○○が出来るものがあればいいんだけど」・・・・・思ってはいるが言葉にできないことや、言うと争うが起きるようなこと、いろいろあります。

 お客様が言葉にしないが望んでいることなどもたくさんあります。

 お客様やお相手が望んでいることを察して価値提供するものは、大きな喜びに変わったり、満足度が高まります。

 察する力は、心を寄せる習慣があるからこそ高められます。

 気がきく人、気遣いが出来る人、周囲の状況を察知できる人、お客様の困ったことなどを感じられる人・・・・魅力が高まる価値になります。

 この価値の量が増えると、差別化レベルが高まっていきます。


 3.未認知不表現価値

 お客様もお相手も気付いていないから表現もしていないし、知らないから思ってもいない価値です。

 期待していないし、望んでもいない状態ですが、気付いたら「それって凄いね!」「そんな方法があったのか!」という感動が生まれる価値になります。

 これは身近なことでも沢山あります。

 会社がお客様に価値提供する上では、この価値を考え続けて、お客様が潜在的に求めていることや困っていることを探り、形にして提供することが大きな魅力になります。

 スマホの便利な使い方を教えてもらったとき、「これってこうすると便利なんですよ!」。

 たったこれだけでも、人によっては時間短縮や煩わしさから解放されるなど、自分にとって大きな価値に変わるものがあります。

 エクセルやワードなど、決して苦手ではありませんが便利な機能を教えてもらったときなども感動レベルで嬉しくなります。

 ちなみに、会社においてはイノベーションにつながる可能性もある価値になります。




 いろんな事例で説明したほうが分かりやすいと思いますが、自社や自分がやっていることを3つの価値視点で分類してみると、不足している価値行動も気付いていけます。

 魅力を高めるための3つの価値視点、『1は基本を大切にしながら高めていく』『2は気付いたら活動量を増やしていく、』『3は考え続けながら、チャレンジしていく』を繰り返していくことで、日常から価値を考える習慣が生まれます。

 企業が人材育成をする目的は、お客様に価値を届けてお役立ちするレベルを高めるためです。

 魅力的になるための教育が為されなければ、会社全体を強くすることは叶いません。

 会社は魅力的ですか、自分は魅力的な価値行動をどのくらい行っていますか?

 誰でも魅力的になっていけます。