第322回『真面目なモテ理論(魅力理論)の実践-その10』



<今日のポイント>

 お客様に選ばれる、人から魅力的に思われることを実践するためには、心がどこを向いているかが重要になります。

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 表面的には良い人、表面的にはお客様第一を実践しているように見えても、実際は違ったということがあります。

 今回のコラムでは、会社も自分個人も本当に魅力的になるための『心の向き』について書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 ビジネスはお客様にお役立ちをすることが目的です。

 お役立ちは価値提供によって果たされます。

 その結果、お客様はお金を支払うので、『売上高=お役立ち高=価値提供レベル』ということになります。

 お客様にとって繰り返し商品やサービスを利用したくなる価値があるというのは、お客様にとって魅力がある状態です。

 魅力的な人といのは、お相手や周囲の人が『助かる・頼りになる・有難い・嬉しい・楽しい・面白い・安心する・・・・・・』という気持ちになる価値を普段から届けている人です。

 ビジネスと同じで、周囲の人にお役立ちの価値を届けている人です。


 顧客視点や相手の立場に立って考えるなど、当たり前のように使われている言葉であり、企業では重要な考え方ですが、モテない人はこの視点が苦手というか、そもそも目的が違うことが多々あります。

 お客様やお相手のことを知ろうとしなければ、お相手にとっての価値が見えません。



 気遣いや心配り、お客様を喜ばせるアイデアを出すことが得意な人もいます。

 知識や経験の差もありますが、根本的な違いがあり、この違いに気付かなければ、真面目なモテ理論(魅力理論)を知っても魅力を高めることができません。

 それが、『心の向き』というものになります。

 これは、自分の目的の違いとも言えます。

 【自分を満たすための行動なのか、お相手(お客様)を満たすための行動なのか】という、心の向きの違いです。

 結論、後者は会社も個人もモテることになります。 

 前者は、自分を満たすために相手を利用するので、相手に届く価値が相手を満たすものにはなりません。

 簡単に言うと、自分勝手で自己中心的、自分を満たすことしか考えていないので、周囲がどんな気持ちになっているか見えない。

 見えないからこそ、良いことをやっているつもりが、誰も評価してくれないという結果になってしまいます。



 さて、これを分かりやすく説明した教えがあります。

 小学校の先生が書いた書籍の、『うめぼしと太陽』という例え話です。

 研修でも使わせて頂いている例え話で、子供が人のコトを考えて行動することを分かりやすく説明しているものです。

 これが、真面目なモテ理論(魅力理論)には重要なもので、論語の仁(じん)という思いやりや慈しみの心につながるものです。


 『心がうめぼし』の状態とは、心の矢印が自分の方を向いている状態です。

 周囲に心が寄せられていないので、自分を満たすことを目的に行動します。

 自分の意見が通らないとすねたり他者攻撃をするというのは、自分を満たすために自分を守る行動です。

 そもそも、周りの人を喜ばせるという目的で無いので、周りがどう思っているかを考えることもしません。

 この心の向きでは、お客様を満たすこともできません。


 『心が太陽』の状態とは、心の矢印がお客様やお相手の方を向いている状態です。

 周囲を照らす行動で、周囲が喜ぶ価値を届けることを考えます。

 芸人さんがモテると言われますが、当然と言えば当然です。

 お客様を笑わせる、喜ばせることを四六時中考えているので、普段からも周囲を喜ばせる思考習慣になっていきます。

 芸人さんで気をつけなければならないのは、人気が出たら『心がうめぼし』になりやすく、優越感を得るために矢印の向きが変わってしまうことです。

 ビジネスでも、心の向きがお客様に向いているからこそ、お客様のニーズや問題を察知する力が高まります。

 察知する力が高まるからこそ、お客様に選ばれる魅力的な価値提供が可能になります。



 ここまでで、心の向きが大切なのは理解して頂けたと思いますが、これを知ったからと言って実践できるものではありません。

 なっている、出来ている“つもり”になりやすいものです。

 『真面目なモテ理論(魅力理論)の実践』というテーマなので、具体的に心を太陽にするための実践方法をお伝えします。

 自然と、“お相手の立場にたって考え行動する”心の状態にする方法は2つありますが、今日は簡単な方を1つお伝えします。


 その方法は、【お客様や目の前の人を、『大切な存在』だと確認してから接する】ことです。

 本当に昔からお世話になった人、助けてくれた人に対しては、自然とお相手をもてなす心になります。

 その心の状態を、普段から意識して訓練し、習慣にしていくことです。

 習慣にして、魅力につながる行動を決め事にして実践していくと、それが自分の人格に変わっていきます。

 ちなみに、電車の中の人や通りすがりの人、すれ違う人に対しても同じ気持ちで接します。

 大切な人だと思えると、『疲れているんだな~』『仕事で嫌な事があったのかな』『楽しいことでもあったのかな』など、いろいろ想像力が働きます。

 『うめぼしと太陽』

 真面目なモテ理論(魅力理論)の実践をするうえで、大切な考え方です。