第317回『真面目なモテ理論(魅力理論)の実践-その5』



<今日のポイント>

 魅力的な人になり人間関係を良くするるための根本的な考え方は、2500年前から解き明かされています。

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 魅力的になりたいが、どうすれば魅力的になれるか分からなければ実践もできません。

 今回のコラムでは、論語を始めとする古典で既に解き明かされている魅力論と実践の方法を書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 ・夫婦関係が良くない

 ・子供が言うことを聞かない

 ・部下の指導が上手くいかない

 ・上司が自分の意見を聞いてくれない

 ・職場の人間関係がギクシャクしている

 ・自分がモテない


 このような問題を抱えて抜け出せない人もいれば、これらをクリアしている魅力的な人も沢山います。

 クリアしている人が魅力的になる理論を知っているかは分かりませんが、人生の中でいろんな学びを得た結果、自分なりの指針があっての行動結果だと思います。


 人との関係が上手くいかない人と上手くいく人ではどんな違いがあるのか?

 理論を知っていると、自分自身を魅力的に変えていくことが可能になります。

 私が自分自身で実践してきたこと、人様に伝えて人様が実践したこと、息子に教えて息子が実践したこと。

 モテる(魅力的になる)為の根本的な考え方や人としての在り方は、実は2500年前から伝えられているものです。

 『論語・孟子・大学・中庸』という四書と、『詩経・書経・易経・礼記・春秋』という五経で【四書五経】と呼ばれる書籍があります。

 これ以外にも、古事記や日本書紀、佐藤一斎、貝原益軒、中江藤樹、武士道・・・・・・・

 上記の書籍はごく一部ですが、東洋哲学だけでなく西洋哲学の中でも『魅力的な人物』になるための考え方と方法は書かれています。

 魅力を高めていくには、人としての根本的なことを知らずに、テクニックや具体的な方法だけを知っていたとしても応用や再現性を高めることはできません。

 根本的なことを知らないと、せっかく身につけた良い習慣なども捨て去ってしまうことになりかねません。


 真面目なモテ理論(魅力理論)は、お相手という対象が変われば実践の技術も変わりますが、魅力的になるための全ての出発点となる考え方をお伝えしていきます。

 論語の中に、根本的なことが書かれています。

 その後に書かれている人間学の多くの書籍が、その根本的なものを中心に書かれていると言っても過言ではないと思います。

 細かい説明は省きますが、書かれている根本的なものは【忠恕(ちゅうじょ)】というものです。

 これは、「己に正しく、良心を偽らず、誠心誠意お相手の立場にたって考え行動すること」という説明になります。

 「己に正しく、良心を偽らず」というのは、人が善心の状態にあるときを言います。

 人は邪な欲求に流されてしまいやすいもので、自分の価値観と合わないことを否定します。

 これはエゴに囚われている状態となり、邪心の状態です。

 そうではなく、人の本質的要素と呼ばれる、誰もが持っている好ましい心の状態で、「誠心誠意お相手の立場にたって考え行動する」というものになります。

 この時、お相手のことを自分の如(ごと)く考えて大切にするという心の状態になります。

 企業の活動はお客様へのお役立ちです。

 顧客視点やお客様第一主義というのは、お客様に対して競合他社よりも高いレベルで『忠恕』を実践するからこそ自社が選ばれます。

 人との関係であれば、お相手の大切にすることを自分の如(ごと)く大切にする『忠恕』の実践となり、自分が大切なことを大切にしてくれる人には好感が高まります。

 論語の言葉は孔子が書いたものではなく、孔子の弟子が集まって話されたことを書き残したものです。

 よって『子曰く・・・』という言葉から始まり、その中で孔子と弟子とのやり取りの中で、忠恕に生きたということが書かれています。

 そもそも、孔子の言葉として残された論語は、経世済民(けいせいさいみん)が目的です。

 これは、「世の中をより良くして、人々をより幸せにする」というものです。

 経済の語源になります。

 エコノミーという英語を、日本では経済と訳した先人は、東洋哲学での経済活動を理解していたからこその訳になります。


 次に、忠恕は何で実践するかと言えば、『仁(じん)』の心です。

 仁(じん)というのは、お相手を思いやる心です。

 お客様を思いやるからこそ、お客様の困ったことや問題を解決したり、お客様がより喜ぶことを考えて行動していけます。

 これはお相手にとっては価値あるコトになり、私のカリキュラムの“コト視点の価値づくり”は、お客様に選ばれるための現代的なアプローチになりますが、根本的には『忠恕』が出発点のものです。

 この実践によって、お相手に価値が届くからこそ選ばれるという結果であり、ファンになってもらうことが実現されます。


 ここまでの前提を踏まえて、今から今日から実践できる、身近な人へやれることがあります。

 夫婦・子供・部下・上司・仲間・恋人・・・・・・全ての人に対しての『忠恕』の実践です。

 たった3つのポイントと、お相手の大切なことを大切にしてみるというものです。

 そして、人の根本欲求である“存在欲求”を大切にすることです。


 3つのポイントとは、

 【受容・関心・承認】

 です。


 “受容”とは、お相手を受け入れることです。

 受け入れられるというのは、相手の価値観も含めて存在を受け入れることになり、自然と嬉しい気持ちになります。

 逆は拒否になり、拒否とは存在を無視することになるので嫌われて当たり前です。


 “関心”とは、よりお相手を知ろうとすることです。

 自分に興味関心を持ってもらえる嬉しい気持ちになり、受容以上に好感を抱くようになります。

 逆は無関心で、興味のない態度をとられたら好感は持てなくなります。


 “承認”とは、承(うけたまわり)り認めるという読んで字の如くです。

 存在を認めるもので、共感や価値観の共有という自分の味方という感覚になるものです。

 逆は否定になりますが、受容と関心というステップや、別の意見がある場合に“承認”を行ってから別の意見を言うと、お相手も聞く姿勢ができます。

 魅力的な人という結果があれば、否定というか別意見の提案を相手が聞く準備ができているので、指導者としては魅力的になることが指導のコツになります。


 初対面の人と会話をしながら、受容・関心・承認を繰り返しながら、お相手の大切にしていることを考え、大切にしていることを大切にする。

 これが実践でき、お相手が魅力的だと好感を抱く時、子供であれば初めて親の言うことを真摯に聞くようになります。

 部下であれば、指摘や指導を素直に聞けるようになります。

 夫婦関係であれば、奥さんが旦那さんに対して、「私にとって大切な人」になっていきます。

 自分は忙しいと言って、奥さんや奥さんが大切にしていることを大切にしなければ、夫婦関係が悪くなって当然です。

 明るく笑顔で、「いつも有難う」「おはよう」「美味しいよ」「お疲れ様」「ゆっくりしな」・・・・・

 自分が発する【言葉・表情・態度・行動・姿勢】で、受容・関心・承認はいくらでも実践可能です。

 思いついたものから自分の決め事にして実践していく。

 習慣になれば意識しなくても誰にでも実践していけるものになり、魅力が高まっていくものになります。

 もちろん、私も『まだまだ』なので、皆様と一緒にこれからも実践していきますね。