第311回『ファンを増やす真面目なモテ理論の実践』



<今日のポイント>

 お店のファンを増やすのは、モテ理論を理解して実践することでの結果です。

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 今年最後のコラムです。

 競合他店との企業競争を考える競争戦略や、自店を選んでもらうための差別化となる“コト視点の価値づくり”、積極的な人材が持つ火種人材の資質、チームワークやリーダーシップなど、今年もさまざまなコラムを書いてきました。

 2018年ラストのコラムは、このコラムのテーマである“コト視点の価値づくり”に関する、真面目なモテ理論について書いていきます。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 先週の週末に、仲間と忘年会がありました。

 会計の際に、支払った金額の領収書が出ないというアクシデントがありました。

 お店の説明は、POSの故障といっていましたが、他のお客様の領収書は出るというおかしな説明です。

 手書きの領収書は会社の方針で出せないとか、領収書が欲しい場合は1週間くらい時間がかかるなど、なんともおかしな説明ばかりです。

 基本的に、私は『超おんびん』ですが、さすがに意味の分からない説明を繰り返されると・・・・・

 「あなたの上司と私が話をするので、電話を掛けて下さい」

 と、店長さんに伝えたところ・・・普通に領収書が出るという、更におかしな結果に。

 何度か利用したことのあるお店なので、とても残念な気持ちになりました。


 さて、あまり気分の良くないエピソードからスタートしたのは、このエピソードはモテ理論と逆のパターンになるので、逆もまた参考になるという理由からです。

 理不尽なことを要求しているわけではなく、当たり前のことを当たり前に望み、逆に理不尽な説明を行うというのは、単なる“言い訳”です。

 それも、POSが壊れたという他者責任で、自分たちの過ちを一切認めない。

 これが、何事も無く普通に笑顔で領収書をもらい、「またお待ちしております!」の一言であれば、良いお店とまでは感じなくても、また利用する機会があれば利用します。


 この、モテとは逆の出来事があると、そのお店の前を通る度に思い出し、嫌な気持ちが強化されてしまいます。

 生理的に受け付けない、合わないというもののメカニズムになります。

 自分ですら覚えていないが、過去の体験で嫌なことがあった場合、頭は思い出さなくても感覚が反応しています。

 特に、匂いの記憶というものは、瞬間的に思考を飛び越えて嫌な感情を生み出します。

 これは逆もあり、良い感情と結びついている匂いに関しては、心地よい感情を生み出します。

 良い体験で記憶に残るものは、思い出されるたびに強化されるので、これはモテの強化につながります。

 “コト視点の価値づくり”におけるモテ理論というのは、『価値づくり4ステップの思考技術』を理解して、お相手にとって好ましい価値を提供し、お相手の気持ちを好ましいものにするものです。

 お客様に嬉しい気持ちになってもらうには、そうなるための価値を体験として届けることを、具体的に実践するからこそ実現します。

 モテ理論の中心にあるものは“価値”というものになります。


 “価値”とは、

 『人が顕在的にも潜在的にも望むことを、満たすことができる対象に対して感じるもの』

 です。


 笑顔で接することが大切なのは、人は根本的な欲求に「存在を認めて欲しい」というものがあり、笑顔はお相手の存在を認めるものになります。

 望むことを自然と満たされることになり、笑顔の人はモテる価値を提供したことになります。


 モテる人(会社・お店)は、お相手が大切にしている思いや価値感というものを、自然と大切にしています。

 お相手が嫌がることはしない、お相手が喜ぶことを行う。

 子供であれば厳しくする場面はありますが、いつも笑顔で子供の成長を応援し、励まして支えるという気持ちがしっかり伝わっていれば、厳しくても親のことを大好きに思うものです。

 上司が部下にモテる(尊敬される・憧れられる)のも同じことで、部下が憧れるという“価値づくりの4ステップ”を上司が実践している結果、そうなるための価値が部下に届くからです。

 部下が上司からモテる(頼りにされる・信用される)というのも、部下が価値提供の行動を行っているからです。


 『お客様を知る、お客様を思う、お客様の立場にたって考える』など、お客様を出発点にするは、お相手を出発点にするのと同様で、大切にしていることや、価値を感じることを見つけるためです。

 誰でもモテ理論を知ることで、自らの思考習慣と行動習慣にしていくことができます。

 来年のコラムでは、真面目なモテ理論に関して具体的にお伝えしていこうと思います。

 もちろん、いろいろ有意義なものをお届けしていきますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

 皆様、良い年をおすごしくださいませ。