第301回『価値づくりのベースとなる考え方』



<今日のポイント>

 「やっているつもり」では、企業として求める結果は得られません。

 目指していることを達成するための行動が必要です。

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 結果にこだわるからこそ、プロセスにもこだわれます。

 「やっている」というものは、結果が出せるレベルのものなのかを常に問い続けて改善することが求められます。

 今回のコラムでは、価値づくりによるお客様評価を頂くための考え方の背景となっていることについて書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 「知っています!別に新しい考え方ではないですね」

 「やっています!そんなこと既にやっていますから」

 ここで思考停止しているとしたら・・・とても危険です。

 企業経営というものは、自社の商売を通じての結果が全てです。

 このように書くと、プロセスはどうでもいいのか?という二元論的な話になりそうですが、そうではありません。

 企業はお客様に自社を選んでもらえなければ衰退するだけです。

 その為には、しっかりとお役立ちをして選ばれる結果が重要になります。

 結果が出せていない場合は、当然ですが結果が出るレベルのプロセスを見直す必要があるという当たり前です。

 冒頭の「知っている」や「既にやっている」という言葉の危険性に関しては、結果が出るレベルでやれているかというプロセスが問われます。


 知識や技術を知っているだけでなく、使いこなして結果につなげているかが重要だということを説明する際にお伝えしていることがあります。

 知っている

  ↓

 分かっている

  ↓

 やっている

  ↓

 使いこなしている

  ↓

 出来ている


 というものです。

 私自身がランチェスター戦略のインストラクターなので、これは常に自分自身にも言い聞かせているものです。

 ランチェスター戦略の知識や考え方は話せても、実際にクライアント様を支援して使いこなし、結果が出るレベルで活用できているかは、企業支援をする立場の私としては重要なことです。

 そもそも、本を読めば知ることはできるものなので、『分かって→やって→使いこなし→出来ている』が重要になります。

 私が提供している、“コト視点の価値づくり”に関しても同様で、“やっている”ことを価値あるものにして“出来ている”状態にする思考技術と実践の技になります。


 その価値づくりのベースとなる考え方は、実はマーケティングや競争戦略からではありません。

 簡単に言えば古典ですが、王陽明の伝習録(でんしゅうろく)に書かれている【知行合一】の考え方がベースです。

 お客様やお相手が喜ぶ結果を作るための“価値づくり4ステップ”は、結果を出すための行動にするものです。

 知行合一の説明は書籍にお任せしますが、書き出したら書籍1冊が書けるくらい深い内容です。

 簡単に言えば、『知っていること(目指していること)と、行っていることを一致させる』というものです。

 少しだけ説明すると、『知』というものは英知(すぐれた知恵)で、単に知っているというものではありません。

 そして、知行合一は2つの側面があります。

 【目指して(結果を出す)行動にしていく】というものと、【結果は今の行動と一致している】というものです。

 「知っています」「やっています」というのは、その行いの結果しかでていませんから、これも知行合一になります。

 会社は「やっている」ことを評価するものではありません。

 お客様に選ばれるレベルでの「やっている」を求めているし、これをしなければお客様から選ばれることはありません。

 お客様の購入動機や来店動機というものは、お客様にとっての価値があるかどうかです。

 価値づくりというものは、企業が結果を出すために欠かせないもので、やっていることを価値あるレベルにすることが、『使いこなせて出来る状態』を作るものになります。

 だからこそ、改善向上のプロセスが重要になります。

 知行合一を『知っている』で終わらせるのか、自分や自社に置き換えてチェックするのかで、活かすレベルも変わります。