第30話『建設業のコト生み』



形になる商品が無いサービス業では、体験や問題解決などの目に見えないものが商品になります。

飲食業など、料理やドリンクなどの形があるものから代金は頂きますが、別の『体験する価値』が無ければ、多数の競合にお客様を奪われます。


建築関係をサービス業として見ると、お客様が依頼するポイントがいくつか見えてきます。

下請けになると、基本的には価格圧力が日常的にあります。より安く、さらに安く。


先日、建設関係の若い社長さんとお話をしていた時、

「最近は、自分がいない現場などで、現場を任せている社員の仕事が速いって言われるんですよ」

「おー、素晴らしいことじゃないですか」

「任せている人が、自分の背中を見て真似してくれてるんですね」

こんな喜ばしい会話でした。


さて、仕事が速くて確実というのは、この業界にとってもお客様から見れば大事なポイントです。

お客様の体験は、『とても安心するコト』を生み出しており、イレギュラーだらけの現場であれば、なおさらです。

初めは、赤字ギリギリの受注だったとしても、現場が大きくなり、他社と混じってやる場合は、依頼主としても欠かせないチーム(下請け会社)になります。

「あの会社は、良い仕事するね~」

大工でも、建設でも、接客でも・・・・この言葉が出る業界は、顧客の体験する価値というコトを、創造して生みだしています。

仕事を通じて、どのような価値をつくるか。

その価値を、新規獲得に活用する。(作業内容でなく、お客様からの評判)


人口減の大きな流れであれば、既存事業の市場は縮小します。

衰退期では、既存顧客のリピートも重要ですが、新規獲得も最重要課題です。

顧客の体験価値を新規獲得に活かせるか?

顧客体験価値を生み出せなければ、何も強みが無いので価格競争に簡単に巻き込まれます。

サービス業の要素があまり取り入れられていないのであれば、大きなチャンスになります


『顧客体験価値』創造戦略(コト生み戦略)は、業績向上の視点だけでなく、人材育成も同じ考え方で実施できるものです。