第299回『基本が分からなければ応用は出来ない』



<今日のポイント>

 基本が分からないのに応用力を発揮することはできません。

 時代の変化に応じて、状況に応じて応用力を発揮して結果を出していくには、まずは基本を使いこなせるレベルになることが先決です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 とかく基本を飛び越えて、すぐに使える知識や技を求めてしまうのが人というものかもしれません。

 しかし、結果が出せる人というのは、基本から応用して結果を出していきます。

 今回のコラムでは、基本の大切さについて書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 「すぐに結果が出る方法を教えてください!」

 「短期間で人材が成長することを教えてください!」

 「考え方だけで結果はでないので、結果が出る方法を教えてください!」


 短期間で成果が出るという、誰もが求めてしまうキャッチーなタイトルなどは、やはりインパクトがあるし、それが事実ならばバリューもあるので反応率が高くなります。

 私自身もキャッチーナなタイトルの書籍をたくさん読んできましたが、多くの著者の方々が素晴らしいと思う共通点があります。

 キャッチーなタイトル(出版社の意向もあるので)とは裏腹に、多くの著者の方々が書いている内容は、


【基本がしっかりと書かれている】


 というものです。


 文章の表現に関しては、著者さんの個性がありますし、誰に読んで欲しいのかによって言葉の難易度は変わります。

 それでも、良い書籍というものは、基本を大事にして、それをどのように応用していくかを考えさせてくれます。

 さまざまな視点、さまざまな基本のフレームワーク、基本の考え方・・・・、何事も基本があって応用があります。


 書籍を読んだときに、「以前も似たようなものを読んだことがある」ということがあると思います。

 ただ単に『知っている』と思って、そこから先は読み進めないということがあります。

 私は類似の書籍を何冊も読みます。

 同じテーマのモノでも、書き手が違えば基本を応用する視点や、「そんな見方があったのか!」という気付きがあったりするからです。


 身近なことでは、料理というものは基本と応用によって、とても多くのレシピがあります。

 基本の材料、基本的な知識、基本的な技術、基本の調理法というものがあって、さまざまな組み合わせによって応用した料理を作ります。


 料理の結果は、基本という土台と、応用力のレベルになります。


 剣もまともに振れないのに、誰にも負けない奥義を教えて欲しいと言われても無理なことです。

 そうは言っても、すぐに結果を出したいということもあります。

 応用力はレベルというものが必要なので、分析して応用したことをお伝えして、結果につなげるということもあります。

 しかし、それをやったとしても【基本を知らないので継続的な改善向上はできない】ので、一時的な結果は出たとしても継続した結果にはつながりません。

 基本と応用から結果を出すために、クライアント様でお伝えすることがあります。


 ①知っている

   ↓

 ②分かっている

   ↓

 ③やっている

   ↓

 ④使いこなせている

   ↓

 ⑤出来ている


 何かを学んだ時に、自分はどの段階にあるのかを考えるものです。

(これは1回の流れではなく、①~④の繰り返しが⑤の結果レベルを変えるというものです)

 これも、学んだことを活かすための基本的な考え方になります。

 この基本的な考え方が無ければ、「そんな話は知っています」で終わってしまい、学んだことを活かすことはできません。


 『+-×÷』を小学生で習います。

 知っていて、どんな理屈かも分かっているが、これをやっている繰り返しによって、使いこなせるレベルは変わります。

 使いこなせるレベルが変わるということは、出来ている結果も変わります。

 同じ計算をするのに、1時間掛かる人もいれば15分で終わる人もいて、正確性も結果として変わります。

 さらに、基本を知って使いこなせるからこそ、より高度な公式などの基本を学んでいけます。

 基本をないがしろにして、高度な計算はできません。

 人間関係も基本があってさまざまな関係性の構築ができます。

 ビジネスも、複雑に絡み合う要素などを読み解くき、次の戦略を練るには『基本の量と応用のレベル』が必要です。


 基本というものは、自社や自分自身に応用していない話なので、つまらないし役に立たないと思いがちです。

 しかし、基本を学ぶことが本当の意味での近道になり、学びながら使うからこそ『分かる』レベルが高まります。


 “基本が分からなければ応用は出来ない”という誰でも知っていること。

 応用や事例を知ることは、基本を理解する上で必要なことですが、基本を理解しようとせずに都合のいいものばかり求めても、自分の応用力という実力は磨けません。

 使えるまで使いこなせていないものは、知っているだけで自分の強みや武器にはなりません。

 基本を大切にすることが、結果を出す近道です。