第286回『稼ぐ力を身につける人材育成



<今日のポイント>

 企業の存在意義は、自社の商売を通じたお客様へのお役立ちです。

 お客様へのお役立ちを通じて、社会へ貢献していくことを実現する教育は必須です。

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 「稼ぐ力」というのは、企業として必須のことです。

 企業は競合他社との競争の中で、より高いレベルのお役立ちをして選ばれていくからこそ稼ぐことができます。

 今回のコラムでは、『コト視点の価値づくり』が、どうして稼ぐ力を身につける教育になるのかを書いております。

 人材育成の近道であり、人間力や徳を身につけていく方法にもなり、これまで多くのクライアント様から高い評価を頂いているものです。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 企業は自社の商品やサービスを通じて、お客様にとっての価値を届けることが目的です。

 お客様にとっての価値が競合他社よりも高いからこそ、企業競争に勝ち抜きお客様に選ばれる存在となります。


 誤解してほしくないことは、稼ぐことが目的ではありません。

 あくまでも稼ぐ(売上・利益)というものは、『企業の目的』であるお客様へのお役立ちという価値提供の結果です。

 お役立ちが【目的】で、稼ぐことは【目標】になります。

 お客様に選ばれるくらいのレベルでお役立ちをするとき、稼ぐレベルも高まります。

 しっかりと稼げるくらい良い仕事をすることが、稼ぐ力となっていきます。


 売上=お役立ち高

 お役立ち=価値提供

 価値提供=魅力

 稼ぐ力(売上)は、お客様が魅力的に感じるレベルの価値提供によって果たされていきます。


 【コト視点の価値づくり】とは、『お客様視点』で、『お客様の体験を通じて』『お客様が価値を感じる』ことを想像して提供する方法になります。

 これまで導入したクライアント様が高い評価をしてくださるのは、お客様に選ばれるための差別化価値を生み出せるだけでなく、組織内の人材育成や人としての在り方まで教育していけるものだからです。


 稼ぐ力は、お客様や人様に『喜ばれる力(お役立ち)』になります。

 組織においては『頼りになる存在』としてお役立ちをするものになります。

 夫婦関係など、家庭や人としての在り方は、人様に価値を届けてお役に立っていく存在というもので、自分を通じて周囲に好ましい影響を広げる存在(在り方)となります。


 社内で『言い訳・愚痴・悪口・批判』ばかりしていても、何の価値も届けられないどころか、周囲にマイナスの影響を及ぼす存在となってしまい、頼りになる存在や喜ばれる存在からは程遠くなります。

 飲んでいる席で他人様をバカにして、自分の方が凄いと優越感に浸る会話なども聞いていてうんざりしますが、これも周囲にマイナスの価値を知らず知らず(自己優越感に囚われているので気付いていない)のうちに広げてしまいます。

 まったく魅力的に感じません。


 逆に、話していて楽しくなる人や、前向きになれる会話をする人もいます。

 このような人は稼ぐ力の土台を身につけている人です。

 稼げないのをお客様のせいにしても稼げません。

 自分以外の人を普段から大切な存在と思い、接する人に喜んでもらう思考があるからこそ喜んでもらえる結果を生み出します。

 【コト視点の価値づくり】は、

 1.自社の商売を通じて『お客様にどんな気持ちになってもらうか』

 2.その気持ちになるには、『どんな体験をした時か』

 3.その体験に『どんな価値がある』とゴールの気持になるか

 この1~3がお客様やお相手視点になり、

 4.1~3を『カタチにするための具体的な方法は』

 という流れで、お客様に提供する活動を思考していくものになります。

 このコラムでは【価値づくりの4ステップ思考技術】として、何度も紹介させていただいております。

 この4ステップで普段から思考する習慣と行動する習慣が基本的な『稼ぐ力』の土台となります。

 あくまでも土台なので、ここから差別化価値として価値提供レベルを高める方法などを知る必要があります。

 しかし、この基本を普段から身近な人に『価値ある体験を届ける行動』をする習慣があるからこそ、仕事でお客様に対して行う価値提供も思考していけます。


 社内では、明るく挨拶をする人は場の雰囲気を良くします。

 これは雰囲気が良くなる価値があるから。


 人を喜ばせる力=稼ぐ力=頼られる力

 企業で教育をする際に、この【コト視点の価値づくり】の思考技術と実践の技という土台があると、好ましくない行動を指導するとき、または良い行動を浸透させる時にしっかりとした理論となります。

 喜ばせる力は、お相手にとっての得を提供するもので、これは価値提供によります。

 そして、人を喜ばせる結果は、自分にとっては魅力となり徳の積み重ねになります。

 言志四録(げんししろく)という佐藤一斎先生の残した書籍があります。 

 その中に、【人の価値はどれだけ人の役に立つかにある】というものがあります。

 企業のお役立ちは稼ぐ力になり、これはお客様のお役に立つことになります。

 【企業の価値は、どれだけお客様や社会のお役に立つかにある】と言い換えられます。

 稼ぐ力の人材育成の土台となる【コト視点の価値づくり】ですが、昔から言われているものです。