第284回『お役立ち思考の人材が業績を上げる』

<今日のポイント>

 仕事の目的が給料をもらうだけの人材では業績を上げていくことはできません。

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 「仕事をするとは、何を目的に働くのか?」

 この質問に対して適切な答えを働く人の全てが共有すると、売上を上げていく人材になっていきます。

 本来は、一番最初に教えるべきことで、さまざまな社内問題もこの目的の共有によって解決していく土台になります。

 今回のコラムでは、働くことの出発点となる考え方を書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 会社に所属して仕事をする。

 独立して仕事をする。

 そして、業種によっていろんな仕事があり、組織においては役割に応じた仕事があります。

 『仕事』という誰もが知っている言葉です。

 しかし、その目的に関しては社内で共有されていないケースが多いと感じています。

 多いと感じているというか、私がお手伝いさせて頂く企業様では必ず最初に「仕事の目的は?」という質問します。

 その答えがバラバラというか、基本的な答えは「給料をもらうこと」「生活のため」というものです。

 これも正解です。

 自分の個人的目的としては正解ですが、この視点しかなければ【本来の仕事の目的】を果たしていけません。


 業績を上げる人材として共有しなければならない目的は、そもそもの会社の目的になります。

 企業にはそれぞれの商売を通じたビジョンや理念などがあります。

 無くても根本的には商売としての目的があります。

 「仕事の目的は?」

 という質問に対して、働く人の全員が

 「お客様にお役立ちしていくこと」

 このように答えることが根本目的になります。


 会社はお客様へのお役立ちによって売上を上げていきます。

 さらに、競合他社がいる場合は、競合他社よりも自社が選ばれるレベルのお役立ちが必要です。

 「仕事の目的は?」

 お客様にお役立ちをすること。

 その活動を通じて自分の給料を頂くこと。

 という順番です。

 目的が共有されていなければ、何に向かって仕事をするのでしょうか。

 直接部門でも間接部門でも、企業としてお客様にお役立ちしていくためのものです。

 商売としての役割分担があるだけで、全ての人が目指すことは会社の目的になります。


 この当たり前だと思われることを出発点にして、組織の中で自分が何をしていかなければならないかという教育に発展していきます。

 直接的にお客様へお役立ちする。

 間接的にお客様へお役立ちする場合は、社内の仲間をフォローしたりする役割になります。


 ここでまた大事な言葉があります。

 『お客様』という言葉も誰もが知っているのですが、『お客様』とする対象によって組織の協力体制が変わっていきます。

 これは当たり前の解釈ではありませんが、私の場合は【自分以外の人は全てお客様】という捉え方です。

 ちなみに、お客様だから相手の言うことを何でも聞くというのではなく、自分を通じた『お役立ち』をしていく対象が【自分以外全ての人】となります。

 会社の目的は『お客様へのお役立ち』。

 お客様は『自分以外の人全て』。

 となったとき、自分の役割を通じて『全ての人にお役立ち』をしていく考え方になります。

 社内であれば、お役立ち思考の人材は頼りになる存在になっていきます。

 当然ですが、商品やサービスを買ってくださるお客様に対してもお役立ちを常に考えているので、お役立ちが目的でない人材とは差が開いていきます。

 『お役立ち思考の人材』は、自らの力で人様のお役に立つ小さな成功体験を積み重ねていきます。

 これは人様に喜ばれる体験となり、仕事の喜びにもつながっていくものとなります。

 小さな成功体験は自信につながり、更にお役立ちしていく知識や技術も高まっていくということから、業績を上げる人材になっていきます。


 今日のコラムは考え方というものですが、出発点が違えばたどり着く場所も違います。

 お役立ちは価値提供によって果たされていくので、『価値=魅力』という、魅力的な人材が育っていく土台になる考え方となります。