第281回『戦略や価値づくりをカタチにする人材の姿勢(その2)』



<今日のポイント>

 積極性や行動力があるからこそ、お客様へのお役立ちが加速していきます。

 積極性や行動力を高めるコツは、努力や根性ではなく思考習慣によるものです。

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 前回は目指すものをカタチにしていくための人材の姿勢と考え方の土台となる『2つの姿勢』についてお伝えしました。

 今回のコラムでは、企業の役割であるお役立ちを実践することにもつながる『3つの考え方』を書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 前回に引き続き、知識や技術を活かしていくための、火種人材の2つの姿勢と3つの考え方です。

 今回は『3つの考え方』になりますが、少し前回の振り返りです。

 お客様を喜ばせる競争という企業競争で勝っていく為には、積極的で行動力があるというのは当然です。

 他人事であったり、嫌々仕事をしている状態では戦えません。

 『2つの姿勢』は、

1.自己責任(自分事)

2.自己決意

 たった2つの姿勢が土台になるだけで、人の姿勢が変わってきます。

 自己責任(自分事)の反対は他者責任(他人事)です。

 人のせいにして、さらに他人事であれば問題解決もできないし、そもそも積極的に取組む姿勢にはなりません。

 人は自分のことなのに自己防衛するために他者責任にすることがあります。

 「部下に指導しても、いつまでたってもできない」という上司がいたとします。

 部下は部下で自分事として成長していく必要はありますが、指導しても部下ができないのは、上司が自分事の姿勢で考えるからこそ問題解決の糸口が見えてきたり、人に聞けたり、アイデアが湧いてきます。


 次に、自己決意の反対は他者強制です。

 他者強制とは『やらされ感』などを感じている状態で、そんなときは自分のパフォーマンスが下がります。

 自己決意できている状態とは、すっきりして開き直っている感じや、楽しく取組めているときで、自然と自分の力を引き出しています。

 目標を目指して行動するとき、他者責任や他者強制の状態では望む結果を得られないのは当然です。


 基本は2つの姿勢。

 そして、その姿勢をどのような考え方で行動していくかが、今日お伝えする『3つの考え方』になります。

 この『3つの考え方』というのは、心の状態をクリアにして、考え方から生み出される行動を繰り返すほど自分の魅力も高まっていきます。



 『3つの考え方』

① 感謝

 良いこと、有難いこと、すでに助けられていること・・・・というのは沢山あります。

 人は自己防衛本能がとても強いので、危険には敏感です。

 危険だけでなく、自分の欲求を満たせない不満に対しても敏感で、感謝することに意識を意図的に向けないと、自分で自分をイライラさせる状態にしていきます。

 感謝の反対は『当たり前(傲慢)』な心です。

 感謝しているときは心が素直になっているので、損得関係なく人の本質的要素(人に優しい・人を助ける・思いやる・努力する・・・)が自然と引き出せる状態になります。

 自分勝手という邪な欲求に振り回されなくなります。

 自分の心の状態を良くするのは、自分自身の考え方です。


② 利他

 仕事はお客様へのお役立ちで、お役立ちは価値提供によってカタチになります。

 そして、価値提供によってお客様が喜んでくだされば、そのお役立ちは魅力的なものとなります。

 普段から自分以外の人に利他を出発点に行動するからこそ、順番として自分を利することができます。

 利他の反対は『自利』となり、これは自利が悪いわけではなく、『利他⇒自利』という順番を間違ってはいけないという考え方です。

 お役立ちをカタチにすればカタチにするほど、お客様や周囲の人に選ばれる存在となるので、自分(会社)の魅力も高まります。

 人様に喜ばれるくらいの仕事ができるからこそ、仕事を通じた喜びも感じられます。


③ 植福(しょくふく)

 植福という言葉は、幸田露伴さんの言葉です。

 有福・惜福・分福・植福という言葉があります。(今回は説明は省きます)

 呼んで字の如く福を植えるというもので、自らの『言葉・表情・態度・行動・姿勢』という自分が発するもので、福を植える行動をするという考え方です。

 逆は、『植災』という災いを植えるものになります。

 周囲を明るくしたり、人の見本や手本になったりという福を植える人は魅力的です。

 逆に、人に迷惑をかけたり、人を嫌な気持ちにするという災いを植える人は魅力的とは程遠い存在になってしまいます。



 『3つの考え方』を普段からの軸にして行動する人は、自然と魅力が高まっていきます。

 自分を通じて周囲にお役立ちする基準やレベルが高いほど、お役立ちの実感も高まるので好ましい思考の習慣と循環が生まれます。

 同じ知識や技術を学んでも、そこから活かせるかどうかは、身につけてきた姿勢と考え方が知らないうちに影響しています。

 知ってしまえば好ましくない姿勢と考え方から、好ましい状態に戻れます。



 これにチームワークのポイント(5つ)や、リーダーシップのポイント(4つ)が加わると、人の本来の力を自然と引き出して、高い成果を生み出す組織やチームになっていきます。

 何より、自分が自分で自分をご機嫌にしていける方法です。

 2つの姿勢と3つの考え方が分かると、自社の人材がどのようなタイプか判断できるようになります。

 成果を高める人材を増やしていきましょう!(誰でも火種人材には成れます)