第280回『戦略や価値づくりをカタチにする人材の姿勢(その1)』



<今日のポイント>

 企業で目指す成果を出していくための戦略や価値づくりをカタチにしていく。

 これを実現していくのは人の役割です。

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 企業が勝ち抜いていくための知識や技術。

 戦略やお客様に選ばれるための価値づくりという技が無ければ、目指すことは絵に描いたもちに終わります。

 知識や技術をないがしろにしていては、ビジョンや理念は実現し来ません。

 ランチェスター戦略やコト視点の価値づくりという技術は、人材の姿勢と考え方によってカタチになっていきます。

 今回のコラムでは、技を有効に活用して企業の目標を達成していく人材が身につけるべき基本である【火種人材の姿勢と考え方】を書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 理屈が分からないと不思議に思えることはたくさんあります。

 もちろん、全ての理屈が分かるわけではありませんが、“コト視点の価値づくり”のように、『企業がモテる、人がモテる』というものは再現できる理屈があります。

 今回お伝えする理屈は、成長して成果を出していく人材が身につけている姿勢と考え方です。

 組織の中にこの姿勢と考え方を身につけている人材が多ければ多いほど、活性化して企業が勝ち抜いていくための行動量が圧倒的に高まっていきます。

 もちろん思考習慣となり定着させていく必要はありますが、人材育成の土台になるものです。

 目標を目指して組織や人材のパフォーマンスが高まる姿勢と考え方。

 人材が自ら考えて行動するようになっていく姿勢と考え方。

 自己防衛のための言い訳や愚痴がおろかなものだと分かってしまう姿勢と考え方。

 つまらない自己満足のために人の悪口やさげすむことがおろかだと分かってしまう姿勢と考え方。

 いちいち指導しなくても、社内や組織の共通言語としてお互いで協力し合うようになっていくものです。

 聞いてしまえば当たり前ですが、理屈として知るからこそ自分を好ましい姿勢と考え方に導くことができます。


 上司として信頼させるという魅力を身につける。

 部下として頼りになる存在という魅力を身につける。

 その姿勢と考え方とは?

 【火種人材の『2つの姿勢』と『3つの考え方』】です。

 火種人材とは、『自ら燃えて、人の心に火をつける』人材です。

 自ら率先して物事に挑戦していく姿勢と、自分以外の人のやる気や気持ちを高めていく人材です。

 おそらく、自分の周りを見渡せば、そのような人がいると思います。

 そのような人がそう在るには、思考習慣となっているものがあります。

 本人が『2つの姿勢』と『3つの考え方』を知らなくても、何かのきっかけでその傾向を身につけてきたからこその力です。

 『2つの姿勢』と『3つの考え方』を説明しながら、逆の“姿勢と考え方”の好ましくないものも書いていきます。

 誰しもが逆の姿勢と考え方になるときがあります。

 理屈を知っているからこそ、自分を戻すことが可能になります。


 今回は『2つの姿勢』について書きます。

 (次回は『3つの考え方』です)


 『2つの姿勢』

 ① 自己責任(自分事)

 物事を自己責任(自分事)として考える時には、自然と問題解決の方法や「どうするか?」という前向きな姿勢になっていきます。

 逆の姿勢は他者責任(他人事)です。

 人は自分の事すら他者責任や他人事にすることがあります。

 まず、組織の人材が他者責任の風潮がある場合は、戦略や戦術が良くても何も実行されません。

 実行されないどころか本気にもなれないので、高めていくことはできません。

 他者責任の姿勢にあるときは、自己防衛が働いて『言い訳・愚痴・人の悪口』などなどの行動になっていきます。

 自己責任で自分事であれば、当然ですがそんなことは言いません。

 自己責任(自分事)の姿勢を習慣にしていく訓練は、全てのことを自分事で普段から考えていくことを繰り返すというものです。


 ② 自己決意

 自分の好きなことは自己決意しなくても決意をしているので、自然と自分の能力を最大限に活かしていきます。

 自己決意の逆は『他者強制』です。

 一般的に言う「やらされ感」というもので、この気持ちでは嫌々やる状態なので自分の力をぜんぜん使えないどころか、周囲にも好ましくない影響を広げます。

 やらされ感はストレスになっていきます。

 自己決意はすっきり感や吹っ切れる感覚で、誰でも知っている感覚です。

 行動力が圧倒的に高まります。

 自己決意の方法は2つあります。

 一つは『やると決める』こと。

 やるしかないんだから「よし!やるぞ!」と決める感覚です。

 もう一つは『リフレーミング』です。

 意味づけを変えるというもので、自分がすっきりしてやるための理由づけをするものです。

 例えば、掃除をする際の意味づけは『きれいな状態にする』ことだと思いますが、これに加えて『身体を鍛える』というゲーム感覚で掃除をやることも可能です。

 リフレーミングは意味づけの訓練が必要ですが、やっていればいろいろ思いつきます。


 組織のパフォーマンス、人材のパフォーマンスを高めたければ、まずはこの『2つの姿勢』の思考習慣と行動習慣づくりから。

 次回は『3つの考え方』をお伝えします。

 ちなみに、この火種人材の研修はシンプルですが、企業で共有していくと面倒な指導がいらなくなります。