第273回『差別化をする日常からの心得』(前編)



<今日のポイント>

 差別化された状態の結果を出すには、そうなるための思考習慣を養うことから。

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 自社を競合他社に対して差別化された状態にするからこそ、お客様に選ばれます。

 どんな『強み・独自性・優位性』でお客様に他社よりも高いレベルの差別化価値を届けていくか。

 今回のコラムでは、差別化価値を生み出すために、日常から思考習慣にするべき心得を書いております。

 モテる人材になる心得にもなります。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 会社の目的は【お客様へのお役立ち】です。

 もちろん、そのお役立ちを通じて社会への貢献もしていくことになります。

 お役立ちは【価値提供】によって果たされます。

 その価値提供は、市場における他社との戦いで勝ち抜いていくレベルの差別化価値で無ければなりません。


 お客様は常に【相対評価】です。

 相対的にどの会社が良いのかを【QPS】で判断していきます。

 QPSとは、Q(クオリティ)P(プライス)S(サービス・その他)というもので、自分が求めるものや必要なものに対しての相対評価の基準です。

 競合他社よりも、自社を選んでもうらうには、そうなるための差別化価値を届ける必要があります。


 差別化価値という相手視点で、かつ相対評価のものをより高いレベルでカタチにしていくには、当然ですが訓練が必要です。

 訓練と書きましたが、普段からその思考で物事を見て、普段から差別化価値を届ける繰り返しの行動による知識と経験が、仕事の場面で活きてくるからこその訓練です。

 訓練もせずに一流になることはありません。

 この訓練を日常から行うことで大きなメリットがあります。

 自分が届ける価値の訓練なので、良い価値が周囲に届くほど、自分が魅力的になるというものです。


 のどが渇いたときのお水はとても魅力です。

 のどの渇きを癒したいという欲求を満たすお水には価値があります。

 価値=魅力

 周囲の人が、『この人がいて良かった』と思うような価値提供ができれば、それは全て自分の魅力であり、習慣化されれば人格になっていきます。


 では、どように訓練するかです。

 まず顧客視点というものは、『できているつもり』になりやすいものです。

 しかし、人は基本的に自分中心で物事を考えます。

 これは自己保存という本能なので、おかしなことではありませんが、自分以外にも心を寄せる訓練が必要な理由になります。

 お相手に心を寄せている状態のときは、「調子が悪いのかな?」「何か良いコトがあったのかな?」と、相手の気持ちを察することができます。


(訓練1)

 お相手に心を寄せるために、『お相手を大切な存在』という気持ちを確認してから接する。

 これが出発点になります。

 お相手に心を寄せる習慣があるからこそ、仕事の場面でお客様の気持ちや求めていることを察することができます。

 お相手のことを考えることができます。


 次の訓練は、お相手の顕在的でも潜在的でも求めていることを探るというものです。

 会社にはルールが沢山あります。

 守って欲しいからルールがあるわけで、守って欲しいという望みを満たす行動は価値行動となります。


(訓練2)

 求めるコトや必要とすることを探る。

 その為に、お相手の話を聴く。

 お相手の話から察する。

 求めていることを想像する。

 しっかりと心を寄せてからでないと、本心は探ることができません。

 仕事でも、お客様の心の声や本当に求めていることを探る訓練になります。

 お相手が求めることが見えてきたら、それを満たすことを行うことになります。


(訓練3)

 お相手が求めるコト、解決したいコト、助かるコト・・・などなど、日常から沢山あります。

 嬉しい・楽しい・有難い・安心・笑顔になる・・・・などの気持ち(求めるコトに対して適切な気持ち)のゴールを想定して、そうなるための価値行動を行うことです。

 例えば、奥さんが忙しくしているときに、次にやるコトを先に手伝う。

 話を聴いてほしい雰囲気を感じたら、口を挟まずにしっかりと『聴く・聴く・聴く』。

 日常であれば限りなくあります。


(訓練4)

 価値行動をプラスワンで考えて、もう一つの価値を届ける訓練です。

 普通の価値でなく、差別化価値のレベルを目指すのであれば、普段から思いつかないことを思いつくように考える習慣が必要です。

 プラスワンの実践は、常に今の段階からレベルを高めるものになります。

 日常訓練による差別化価値を生み出す思考習慣と実践で、良い価値が届けられるようになると『モテ度(魅力)』が高まります。

 頼りになる・いると安心・場が明るくなる・一緒にいると楽しい・・・・

 そんな人になる習慣も身についていきます。


 さらに、差別化価値を考えるには、QPSを『3つの価値視点』で考えることが有効です。

 これは来週のコラムで『後編』として書かせて頂きます。

 ただ、1~4の訓練は、今からでも始められるものなので、ぜひお試しください。

 得をするのは自分自身で、この訓練はお相手に良いコトを届けるもので、自分の『徳』という魅力の積み重ねになります。