第270回『人材が成長する仕組みづくり』



<今日のポイント>

 繰り返し学び、繰り返し実践し、繰り返し考える仕組みが人材を成長させていきます。

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 本を読む、研修をする、職場で指導するなどの教育。

 それぞれの人材が自分の役割を通じて会社の目的を果たしていく。

 それも、高いレベルで実践していくには、人材の成長が欠かせません。

 しかし、学んだことを身につけ、実践して成果を生み出すレベルになるには、『成長する仕組み』が必要です。

 今回のコラムでは、人材が学び続け、何かを身につけていくための方法を書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 会社の目的は『お客様へのお役立ち』です。

 その実践が、お役立ち高という売上の結果になります。

 自社の事業を通じて、同業他社よりも高い価値提供でお役立ちをしていくからこそ、自社が選ばれる存在となっていけます。


 仕事とは、直接部門であれ間接部門であれ、会社の中に存在しています。

 全ての人が会社の目的である『お客様へのお役立ち』を目指していくのが仕事というものです。

 『お客様へのお役立ち』を果たし、選ばれる存在になっていくには、そうなる為の方法を学んで実践する必要があります。


 学びは、お客様に喜んで頂く為の武器になります。

 学びは、自分を正しい方向へ導くための指針になります。

 学びは、人間性を養う考え方の土台となっていきます。


 商売に関して学ぶことは多岐に渡りますが、人材(自分も含めて)が学びを活かして成長するためには、そうなるための仕組みが組織には不可欠です。

 誰もが、話を1回聞いただけでは身につかないことは知っています。

 自主的に繰り返し学んで自分に落とし込むことを、誰もが普通にやれればいいのですが、そうでは無いのが現実だと思います。

 会社の方向性を共有し、価値観を合わせていくというのは、自然とならないからこそ仕組みが必要になります。


 今回は、私が実践してきたこと、クライアント様に仕組み化して頂いているものの中で、簡単な方法をいくつかご紹介します。

 もちろん、これだけをやればいいというものではありませんが、仕組みにするコツとして応用範囲を広げる参考になるものです。



1.繰り返しの学習の仕組み

 ○短時間勉強会

 繰り返し学び、記憶し、考えることを養う仕組みであり、価値観をあわせるものにもなります。

 経営計画書や方針書などを作成した後に、毎日朝礼時の5分から10分で繰り返し読む方法です。

 意味の理解を深めるために質疑応答などもやりますが、とにかく繰り返し読むことが、繰り返し学ぶことにつながります。


2.考える仕組み

 ○自分の意見や考えを紙に書いてから発言する

 会議やミーティングなどで、「何かありますか?」と呼びかけても意見がでない。

 いつも発言する人ばかりが話している。

 これでは、考える仕組みが作れません。

 その場で何かの意見を集めたい、アイデア立案をしたいときは、『5分~10分で自分の意見を紙に書く時間をとる』ことを行います。

 その紙に書いたものを順番に発言してもらう。

 自ら考える習慣づくりになります。


3.教える仕組み

 ○一つ上の先輩が後輩に教えることで、自らの学びが深まります。

 人が深く理解し学ぶ方法として、学んだことを人に教えることが有効です。

 教える為には学ぶ必要があります。

 教えるには考える必要もあります。

 上手く説明できないものは、自分もまだ理解していないと気付けます。



 これらは私がサラリーマン時代から実施しているものも含めて実際に効果があります。

 研修やコンサルティングでは、次の回のときなどに前回行った内容を質問して答えてもらいます。

(結構プレッシャーを感じる方もいるようですが、無理矢理にでも学んで頂く仕組みです)


 使える知識や技術があるのに、自分の未熟さで使えないのはもったいないことです。

 組織においては、使えるものを使わないのは機会損失です。

 人材が成長する仕組みが無ければ、企業の成長も差別化して選ばれるためのレベルも高まりません。