第27話『武勇伝というコト生み』



今は亡き父は、私が小学生の頃まで、電柱や鉄塔の送電線の仕事をしていました。

下請けの小さな会社で、7~8人くらいのチームで仕事をしていたようです。

武勇伝を聞いているときは、『単なる自慢話』くらいにしか感じなかったのですが、振り返ると、なかなか凄いことをしてきたチームだったんだな~と。

ビジネスとしてはBtoBです。

100%下請けだったので、おそらくは自分で仕事を取りにいくようなことはなかったと思いますが、仕事は沢山来ていたようです。

(この辺は、詳しく聞いたことがなかったので想像の範囲ですが、小さな会社で7~8人のチームなのに、大きなダンプカーや、電信柱を建てるために穴を掘る大きなドリルがついたトラックのような車などもあったので)

父の武勇伝は、誰も受けたがらない山の中の送電線の仕事を受けていたことや(一度、現場に連れて行ってもらいました)、お正月のときに、大きな鉄塔のトラブルがあり、そこに駆けつけてトラブルを解消した話など。(緊急の仕事で、半日で終わる仕事だったが、かなりの報酬があったと言っていました。現金払いだったようで、仕事が終わったら、その足で競艇に行ったとか・・・)

下請けの仕事は、なかなか大変だと思います。

元請けも儲けないといけないので、下請けは単価競争になりがちです。

父の会社を詳しく調べたわけではないので、想像の域は抜けられませんが、大きなヒントにはなります。


仕事を出してくれる元請けの会社に対して、どんなコトを生み出していたのか?

危険な場所での仕事を受けるには、チーム全体のレベルや安全対策への取組みが必要です。仕事を出す方も、事故を起こされては困るので。

困った時(お正月や緊急時)に頼りにできる存在であれば、普段の仕事も優先的に回してくれる。

ちょっと大げさですが、特殊救難隊?のような感じだったかもしれません。

相手に、安心されるコト、頼りにされるコト、困ったコトを相談できるコト・・・・


父の武勇伝を思い出して、プロ意識を感じました。


『顧客体験価値』創造戦略(コト生み戦略)は、業績向上の視点だけでなく、人材育成も同じ考え方で実施できるものです。