第254回『価値が人の心を動かす』



<今日のポイント>

 お客様は、自分にとっての価値を感じるからこそ商品やサービスの購入へとつながります。

 人は価値を感じるとき心が動き、行動していくものです。

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 お客様にとっての価値、自分にとっての価値、価値観などなど、価値という言葉は当たり前のように使われています。

 今回のコラムでは、知っている言葉だが説明しにくい『価値』について書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 お客様に対しても、家族に対しても、日常からの行動に対しても・・・

 私の中心となるテーマは、『価値が人の心を動かす』というものです。

 価値が分かると人間関係も意図的に良くすることができます。

 夫婦関係も良くすることができます。

 もちろん、お客様に届ける商品やサービスの価値を他社よりも高めていくこともできます。


 企業の役割は、お客様への『お役立ち』です。

 『お役立ち』とは、『価値提供』によって果たされます。

 お客様が抱える問題を解決できる方法というのは、お客様にとっての『問題を解決したい』という欲求を満たすものなので価値を感じます。

 お客様の楽しみたいという欲求を満たす可能性を感じる遊園地も、お客様にとって価値があります。

 価値を感じるから人の心が動き、実際の行動に移っていく。


 これは【人】との関係も同じです。

 人の根本欲求は『存在欲求』です。

 『存在を認めてほしい、存在を感じたい』という根本欲求があるから、優しくされたり認められたりすると嬉しい気持ちになります。

 夫婦関係を良くするコツは、相手を大切にすることです。

 当たり前のように聞こえるかもしれませんが、これは『相手が大切にされている』と感じる価値提供でなければ実現しません。

 奥様やご主人だって人間です。

 一番身近な人に冷たくされたら、自分の存在を否定されているというマイナス価値が届きます。

 ちょっとした嬉しい一言(有難う・助かる・きれいだね・・・)というのは、相手の存在を認めてほしい気持ちを満たすものになるので、価値ある言葉になります。


 論語に、“忠恕(ちゅうじょ)”という言葉があります。

 これは、『己に正しく良心を偽らず、誠心誠意お相手の立場に立って考え行動する』というものです。

 これは、お相手にとって嬉しくなる価値を届けるために、相手の立場に立って考え、何を望んでいるかを探して行動することです。


 価値とは、『人が望むこと・期待すること』などの欲求を満たすときに感じるものです。

 一つ、間違っていただきたくないのは、満たして良い価値と、満たしてはいけない価値があります。

 子供が自堕落になるラクを望んでいたとしても、目先の欲を満たすことをすれば成長がありません。

 邪な欲求という、人を傷つけたり、罵ったり、というものも満たしてはいけないものになります。


 人の本質的要素というものは、心が『善の快』になるものです。

 人を助ける・人を愛する・人を敬う・人を大切にする・努力する・我慢する・譲る・・・・

 人が喜ぶことをするとき、もしくは実施した時は、自分も『善の快』で喜びを感じるものが、善の欲求になります。

 魅力的な人になるための、善の欲求です。


 孔子(論語)は人生を“忠恕(ちゅうじょ)”に生きた人です。

 価値という言葉を使うと、ビジネスっぽく感じるかもしれませんが、孔子の時代は戦国時代なので、世の中の人たちがより良く幸せになるという価値ある社会を目指した人です。


 奥様やご主人の心も価値を感じて動きます。

 大切な存在ですから、お相手の存在を満たす言葉や行動をしてみてください。

 私のクライアント様では、夫婦関係や親子関係が良くなったと言ってくれる社員の方が結構いらっしゃいます。