第227回『人材が育つ仕組みづくり』



<今日のポイント>

 人材が勝手に学び勝手に育つことを期待しても、その期待は実現しません。

 人が育つには、育つための仕組みづくりが必須です。

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 企業の人材育成で、セミナーや研修を実施しても浸透せずに定着もしないということがあります。

 せっかく学んだことが定着しなければ、知っている(そのうち忘れる)だけで役に立てることができません。

 今回は、それを解決する簡単な仕組みづくりについて書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 「いろんな研修をやっているのですが、業績に結びつかないし定着もしないのですが、何か解決する方法はありますか?」

 コンサルタントというお仕事をさせて頂いていると、経営者の方だけでなく、幹部の方からも上記のような質問が少なからずあります。

 学んだことを実際に活かして、改善向上しながら業績向上や目指すコトに結びつける。

 セミナーや研修、コンサルティングを活用するなど、企業が目指すことを実現していくためです。

 しかし、実際のところはセミナーや研修をしても、その場で終わってしまうというケースをよく聞きます。

 そうすると、「やっても意味がないですよね」という他社責任の発言をする方もいるくらいです。

 学んだことを身につけていく仕組みづくりの方法はいくつかあるのですが、今回はすぐに実践できる簡単な方法をお伝えします。



 内容をお伝えする前に、大事なポイントがあります。

 大事なポイントとは、『当たり前』を基準にして仕組みをつくるというものです。

 今回の『当たり前』とは、多くの人が学んでも、そのあと“アウトプット”や“自ら実践”することをしないという当たり前です。

 学んで活かす方法が身についていなければ、セミナーや研修をやっても意味がないという結果になってしまいます。

 人材育成のためにセミナーや研修を行う立場の人は、講師や部下がダメなのではなく、その後の仕組みが作れていないことを反省する必要があります。

 アウトプットの方法も、自ら実践する方法も仕組み化する必要があります。


 セミナーや研修が無駄だという方にする質問をします。

 「学んだことを復習し、自らの行動や実践に活かす人の割合はどれくらいだと思いますか?」

 ここで、多くの方は「1割~2割くらいだと思います」と答えます。

 何度もこの質問を別々の人にしてきているのですが、答えはほぼ同じです。

 この結果から、学ばせる側の人も主体的に学ぶ人の数が少ないことを分かっているのに、定着させるための仕組みを作っていないということになります。

 主体的に学んだことを復習して活かしてほしいという期待は、いとも簡単に裏切られます。

 これは、誰の責任かというと上司や仕組み化を担う幹部の責任です。

 経営幹部の役割は、人を育てて動かし、企業の目指すコトを具体的に実現していく仕組みをつくることです。

 その仕組みを作らずに、人材のせいにしても仕方ありません。



 事前説明が長くなりましたが、学んで活かす方法を仕組みにしなければ、学んで終わりの『当たり前』を解決していけません。

 仕組み化すれば、仕組み化した『学んで活かす』方法を人材が身につけていくので、自分で活かしていくことができる人材に育ちます。


 仕組み化は『会議に考え方をフレームワークとして入れる』『ミーティングで活用する』『朝礼で活用する』・・・・いろんなパターンがありますが、効果が高くて簡単な方法は“勉強会”です。


 私がおすすめする“勉強会”は、就業時間内の朝一で15分~20分の勉強会です。

 人数が多ければ、いくつかのグループ(4人くらい)に分けて行います。

 例えば、何かの研修を受けたとします。

 その研修内容を一日1ページと決めて、15分で読み合わせをしてディスカッションします。

 各自が必ず発言するように時間配分を行います。

 はじめは読み合わせからでいいのですが、慣れてきたら現場での実践状況も発表します。

 細かいルールはいろいろありますが、毎日の繰り返しと小さな実践、そして振り返りを15分で実施していく方法です。

 この方法のポイントは、人材が自ら学んだことを活用する方法を身につけることです。


 セミナーや研修の場で定着するようなものはありません。

 何度も読み返し、繰り返し実践していくことで学びの質が高まっていきます。

 武道でも書道でも、『量稽古』があります。

 学び実践して仲間に伝えるという『量稽古』によって身につけていくだけでなく、『量稽古』は質を高めていきます。

 学んだことを土台にして、自ら新たなアイデアを生み出す力が高まります。

 学んだことを身につけてほしいのであれば、そうなるための仕組みを作ることです。


 たった15分で人材が育つスピードが変わってきます。




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