第197話『未来創造の思考習慣と実践』



<今日のポイント>

 企業はお客様にお役立ちして、自社の未来を創造していきます。

 その実現は、未来を創造する思考習慣と実践力のある人材の量にかかっています。

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 企業はゴーイングコンサーン(継続企業)で、自社を通じてお客様や社会にお役立ちし続ける役割があります。

 その為には、時代の変化を乗り越えながら、未来を創造し続ける活動が必要で、これを行なう思考と実践力がある人材が求められます。

 今回のコラムでは、混迷している状態を乗り越え、未来を実現させていく思考習慣とはどのようなものかについて書いております。

 ぜひお時間を作ってお読み頂ければ幸いです。

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 いつまでたっても部屋が片付かない人

 いつも部屋が綺麗に片付いている人


 目指す結果を作る人と、いつまでたっても目指す結果が作れない人。

 部屋が綺麗な状態というのは例えですが、企業は『今』しか見ていなければ競争環境の変化やお客様ニーズの変化によって自然と衰退していきます。

 見渡せば、上場企業が変化できずに厳しい状況におかれているというケースは例を出さなくてもニュースでご覧になっていると思います。

 企業はゴーイングコンサーン(無期限の継続企業)を目指す必要があります。

 自社が継続していく為には、企業の根本的な役割であり使命というものを理解して、社長を筆頭に働く人全てがそこに向けて取組む必要があります。


 未来創造の思考習慣とはどんなものかを書く前に、人間というものが自分では抗えない(抗いにくい)ことで未来創造ができなくなるということを社内で共有する必要があります。

 企業が変革していけないときは、ある重大な問題が起こっています。

 さまざまな問題がありますが、その中でも重症な問題であり、小さな企業でも起こる(起こっている)ものです。


 栄枯盛衰の理というものがあります。

 『栄えては枯れ、盛んになっては衰える』というのは自然の摂理です。

 それは、自然の一部である人間というものにもあり、その人間が集まる組織にもあります。

 人間が集まる組織の場合、人の心の問題や邪まな欲求が衰退に向かわせる重大な問題になります。

 これを社内で共有しておくと、自分を律することや、問題の見える化が可能になります。


 何が起こるか?

 4つの段階があります。


1.創業期は『創業垂統(そうぎょうすいとう)』というもので、自社の商売を創造して、それを伸ばしていくというものです。

 この段階は、トップを筆頭に目的がお客様へのお役立ちに向いています。


2.成長期は『継体守文(けいたいしゅぶん)』というもので、トップから次の代へ移り変わり、自社の商売や組織の考え方を守りながら発展させていくものです。

 この段階から、働く人の目的がお客様から徐々に自分の立場や権力というものに移っていきます。


3.成熟期は『因循姑息(いんじゅんこそく)』というもので、企業を自分の欲望のために活用する人や、自分の立場や権力を利用するという人間の欲望に負けてしまう人材が増えていきます。

 この段階で、お客様を見失い、目的が自分という内向き志向の組織になってしまいます。


4.衰退期は『衰乱滅亡(すいらんめつぼう)』というもので、お客様を忘れた企業では、お客様から見放されます。

 余裕があるときに、新たな創造に向かって動きだすべきですが、自分を守ることしか考えていない人間の性によって、他者を犠牲にしてきた結果からの滅亡へ向かいます。


 面白いと言ってはいけないのですが、これは古典に書かれているものです。

 古典にかかれているものは単なる考え方ではなく、膨大な事例という背景から後世への道標として書かれています。

 何千年も同じことを繰り返して、今も繰り返していることです。


 このようなことが起こるという前提を知っておく必要があり、未来創造の思考習慣があっても目的が違う人が力を持っていれば、企業は衰乱滅亡に向かっていきます。

 さて、本題の『未来創造の思考習慣と実践』ですが、ポイントはシンプルです。


 ①ゴールから発想する

 当然ですが、どこに行きたいかが無ければ、その未来は実現できません。

 五年後の経営計画を描くから、そこに行く為にはどうするかという行動を模索することができます。


 ②ゴールに辿り着くための価値を明確にする

 企業はお客様にお役立ちして、経営計画を目指していきます。

 どんな価値でそれを目指していくのかという『価値』がお役立ちを実現するものになります。


 ③価値を手に入れたお客様はどうなっているか

 価値を手に入れることで、お客様はどんな喜びを手に入れているのか?

 例えば、未来創造の思考習慣という価値を手に入れることで、自分の力で小さな事でも自己実現させていく状態になったなどです。


 ④価値を届けるための行動を計画する

 最後は行動計画に落し込むことです。

 ポイントは、今からの予想では無いということです。

 5年後に売上を2倍にすると言うと、「そんなの無理です」とすぐに否定する人がいます。

 未来創造というのは、実現するかしないかを占うものではありません。

 どうしたら実現できるかを考え、可能性を追求して実践するものです。


 組織であれば、①~④に関わる言葉やフレームワークを行動ルールにしていきます。

 言葉によって未来創造することを繰り返し考えます。

 フレームワークの質問や分け方によって、『どうしたら実現できるか』を考える繰り返しを行ないます。


 ちなみに、ワクワクすることは実現可能性が高まります。

 ①~④であれば、②と③の価値が明確になってくると、自然と可能性を感じる現実的な施策になってくるので、自然と前向きな姿勢になっていきます。

 混迷しているときに、可能性のある施策が見つかると活路が拓けた感じで心が明るくなります。


 心の変化までは書いていませんが、未来創造の思考習慣と実践は難しくありません。

 環境整備などの日常の取組みで習慣化することも可能です。

 企業は自社の未来を予想して嘆く暇なんてありません。


 目的であるお役立ちを忘れずに、自社の未来を創造していくことを目指しましょう。




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