第153話『今ある条件で成果を生みだす人材』


<今日のポイント>

 不足しているものに対して不平不満を言う人材に、好ましい成果を生みだす力はありません。

 今ある条件の中で知恵を出して成果を生みだす人材が、更なる成功に向けた挑戦と成果をを生みだします。

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 資金が十分にあり、優秀な人材が豊富で、設備が最高の状態にあれば、確かに優位な競争ができるかもしれませんが、そんな都合の良い状況というのはなかなかありません。

 新たな未来を目指す場合は、目指す未来と現状のギャップが存在し、基本的には不足しているものを埋めていく活動をしなければなりません。

 不足しているものに対して不平不満を言う人材ばかりであれば、ギャップを埋めるための知恵が生まれることはありません。

 今ある条件の中で知恵を出して成果を生みだそうとする姿勢があるからこそ、不足を補う手立ても生みだせるというもの。

 今回のコラムは、『今ある条件で成果を生みだす人材』を育成するポイントについて書いております。

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 社会背景や時代の変化に応じて、企業も変化していくことが必須です。

 必須事項なのですが、人は慣れた状態や安楽の状態が続くと、変わる痛みを回避したくなるという本能に近いものが働いてしまいます。

 企業が変わるというのは、そもそも企業を変えていく人の考え方が変化するというもので、人が変わらなければ企業が変わることはありません。


 今までの方法で立ち行かなくなれば、新たな挑戦をしていく必要があり、変化するというのは今までの自分たちのやり方を否定する(見直す)ことも含まれます。

 自己を否定せずに、不足しているものに対して不平不満を言う人材ばかりであれば、いずれはさらに事態が悪化していきます。

 このような不平不満の発言が社内にはびこると、恐ろしいことに組織全体がそのようなマイナスの状態になっていきます。

 組織総無責任状態です。

 今ある条件で、どのように変化して成果を上げていくか?

 今あるものを最大限に活かしきれているか?


 このように考える人材が多いほど、当然のことですが現状を打開して変化していく可能性が高まります。

 その為には、『今の立場での自分の役割』というものを明確にして、立場によって自分の仕事の大切さを認識する必要があります。


 『今ある条件で成果を生みだす人材』を育成するポイントは、仕事の役割ごとの“やりがい”を明確にするというものです。


 仕事といっても、立場によって役割は様々です。

 アルバイトスタッフの方は、基本的に現場の第一線でお客様と接する役割があります。(接客業の場合)

 幹部社員の方は、戦略や戦術の立案から、人材育成や現場管理などさまざまな役割があります。


 今ある条件で成果を生みだす人材は、自分の与えられた仕事の範囲で最大限の成果を生みだすことをするからこそ、立場が上がるにつれて増える『今ある条件』を最大限活かしていけます。

 研修などで、『挨拶+一声がけ』による価値提供の演習を行ないます。

 接客業のアルバイトスタッフの方々は、何気なくやっている仕事であり、どちらかというとお客様を喜ばすものよりも、失礼にならないものという意味づけになっています。


 しかし、『挨拶+一声がけ』という当たり前で何気なくやっていたものが、お客様に喜んでもらえる価値があるという認識が生まれると、自分が与えられた仕事でお客様を増やして行くイメージが出来て“やりがい”あるものに意味づけが変化していきます。

 何気なくやるのか、与えられた条件の中(仕事)で最大限の成果を生みだす活動をするのか。


 このような立場による仕事で意味づけが変わることによって、自らが役に立っている仕事をしているという実感が湧いてきます。


 社内的な立場はアルバイトであったとしても、仕事そのものはお客様を増やして行く活動をしている重要な仕事という認識になると、自然と前向きな積極性を発揮していきます。


 このようなスタッフが育ってくると、先ずは『今ある条件で成果を生みだすには?』を常に考える人材になり、そのような土台があるからこそ、資金を使うときの一手を更に有効に活用しようとする姿勢が生まれます。


 自分の仕事で、小さくても自らの力でつかみ取った成功体験というのは更なる仕事のやりがいにつながり、前向きな思考を育んでいきます。

 そのような思考と姿勢が育つと、何か行動すれば変化が起こるという期待感が湧き、変化に挑戦することや自分が変わることが痛みでなくなります。


 仕事に“やりがい”を感じている人材が多い組織は、一致団結して今ある条件で知恵を出して現状を打開することに挑戦していきます。

 仕事に“やりがい”を感じていない人材が多い組織は、仕事だから一生懸命に知恵を出そうとしますが、そもそも人の能力を発揮する状態ではないので、良い知恵は生まれてきません。


 正しい答えを先に探すことで何とかなった成熟期であれば、仕事にやりがいを感じていなくても他社が良い事をやれば真似をするという方法で良かったかもしれません。

 しかし、変化するというのは、挑戦した結果によってお客様が認めて下さる、新たな答えを生みだす活動そのものです。


 自分の仕事で提供する価値は、提供した人の魅力にもなっていきます。

 今ある条件で成果を生みだす考え方の人材は、どんどん価値を生みだし魅力的にもなっていきます。




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