第148話『たった1ヶ月で組織が活性化するポイント』
<今日のポイント>
人材の積極性や行動力を高める仕組みを持つ組織は、目標と現状のギャップを埋める活動がスピードアップし、意図しなくてもやる気を無くす仕組みを持つ組織は活動が停滞していく。
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業績が右肩上がりのときには人材も自然と活性化していきますが、停滞や衰退状況の時こそ現状を打破するために人材の活性化は欠かせないもの。
目標達成力の高い組織というのは、目標達成に向けた活動を活発に行う人材が多い組織です。
明日の遠足を楽しみにする子供のような心の状態を仕事で再現することができると、人材の積極性や行動力を自然と引き出すことが可能になります。
今日のコラムでは、根本的な土台として組織が活性化するために欠かせない『そんなことなの?』というシンプルな一つのポイントを書いています。
さまざまな人材育成や組織活性化の教育が上手くいかない場合は、この一つのポイントをチェックすることをお勧めします。
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人が力を発揮するときというのは、いくつかパターンがあります。
・火事場のバカ力のような、過度な危険や緊急性を感じるとき
・怒りなどで力を発揮するとき
・好きなことで楽しくてしかたないとき
・本当に欲しいものを手に入れたいとき
これ以外にも、いろいろあります。
時と場合によっては、いろんな力の発揮方法を活用する必要もあるのですが、人材が継続して力を発揮する組織にしていくには根本的な土台があります。
スポーツチーム・学校・会社・家庭・・・・吞み仲間
どんな場面でも活用できるもの。
「たった1ヶ月で組織が活性化していく方法なんて大げさじゃないですか?」
「2回目までの研修とその間の課題をみんなでやるだけなので、変化が起こるのは2週間くらいだと思いますよ!」
「えっ・・・・・・・・・」
「誰もが持っている嬉しいにつながるコトを意図的にみんなで実践していくだけです。」
「何かポイントでもあるんですか?」
「土台になるポイントは一つだけです。『愉快』というものです。」
『愉快』というのは楽しく気分がよいことで、「楽しむ・喜ぶ・安らぐ」という心の状態です。
逆が『不愉快』です。
組織やチームのお互いが不愉快になることばかりをしていたら、一致団結した組織やチームになりません。
愉快な心になれる場であれば、人は積極的に行動していきます。
子供の遠足は、愉快をイメージしているからワクワクして仕方ない状況になるという当たり前のこと。
『愉快』というのは、甘やかすとか我ままをを聞くとか、給料を高くするとかではありません。
お互いが愉快になる言葉を使うということから始めます。
「失敗したら指摘する必要がありますが、それもしない方が良いのですか?」
このような質問があったりしますが、『愉快』の土台と上司への信頼が相手に出来ていれば、失敗の指摘は怒られることではなくなります。
『愉快』を生み出す人と、『不愉快』を生み出す人。
家で子供に「宿題はやったのか?」と毎日言っていると、子供に対して『不愉快』を生み続けることになります。
スポーツのコーチが、「何度言ったら分かるんだ!」と毎回怒っていたら、『不愉快』を生み続けることになります。
『不愉快』が定着すると、気持ちが落ち込み人は能力を発揮できない状態になります。
それが会社であれば、楽しくないから積極性も行動力も高まりません。
今回のコラムは、あくまでも土台のことなので、誤解されやすいものですが、チェックするポイントとしては『愉快』と『不愉快』のどちらが組織に多いかです。
ただ、この土台ができると働く人がイキイキしだすので、困難苦難をチームで協力して乗り越えていくことが可能になります。
組織の中で心のつながりが強化されていくからです。
何をやればいいのか?
いろんな本に書いてあることで、難しいことではありません。
・お互い「有難う」をしっかり伝えましょう。
・「挨拶+相手のやる気が出る一声がけ」を意識してやりましょう。
これを、感想や気付きのメモにして毎日振り返ってもらいます。
当たり前のことも、取り入れ方でとても高い効果を生みだします。
これって、人として当たり前のことですし。
「有難う」も「挨拶+やる気の出る一声がけ」も、コト視点の価値づくりで考えると、しっかりと『愉快』になっていく価値を届けるものになります。
これを全員で共有して全員でやるからこそ、たった1ヶ月で組織が活性化する変化を実感できます。
その為に、『挨拶+一声がけ』という演習を、対象をお客様にしてコト視点の価値づくり4ステップの思考法で行ないます。
そうすると、お客様に対しても、働く仲間に対しても、ちょっと応用すれば『愉快』につながる価値をしっかり届けられることが分かります。
『そんなことなの?』
そのように感じるシンプルなことに、大切なことが隠されています。
ぜひ、強いチームになる土台があるか?をチェックしてみて下さい。
また、家庭でもぜひ挑戦してみて下さい。
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