第145話『目標達成力が高まる“コト”ストーリー』


<今日のポイント>

 何をやるかという“やること”の計画だけでは、『何の為に?』が解消されずに、やることが消極的になる。

 自分たちの仕事にやりがいと誇りを感じるストーリーをイメージできたとき、そこに向けて積極的に取組む姿勢が生まれる。

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 脳は現実と空想の区別がつかないそうです。

 確かに、子供はお化けを見たことが無いのに、実際に見たことがあるかのごとく怖がります。 

 楽しいコトも、まだ経験したことが無いのに楽しい場面をイメージしてワクワクの状態になります。

 仮説をコト視点(お客様の体験や出来事)でストーリーにしたときに、まだ起こっていない未来のことでも目標達成の可能性を感じれば、そこに向かって行動力が高まります。

 そして、行動力が高まれば、当然ですが目標達成の可能性も高まります。

 今日は、計画というものをTODOリストにするだけでなく、お客様も含めたストーリーにすることで人の目標達成力が高められることについてコラムにしております。

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 計画を作成する段階で起りがちなのが、数値目標をつくったあとにいきなり“何をやるか?”や“どうやるか?”を考えだしてしまうというものです。

 パチンコ店であれば、「新台入替を〇〇台行う」というものだったりしますが、そこにはお客様がどのようになって欲しいのか、お客様がどんな価値で満たされるのかというものが含まれていません。

 「〇〇をやってリピート率を高める」

 という目標も大切ですが、どうしてその施策でリピート率が高まるのかも、お客様がどんな体験と価値を感じて『また来たい』になるかを仮説として設定する必要があります。


 トリンプのヒット商品『天使のブラ』は、「どこから見てもスッキリスリムなシルエット」という、商品を通じてお客様に届ける体験と価値を明確なコンセプトがあります。

 現在のホームページを見ると、『天使のブラ・極上の谷間』という別のコンセプト商品が掲載されています。


 企業なので数字目標はあるはずです。

 しかし、商品開発する際は、どんな価値で買って頂くかというコンセプトを必ず先に考えるもの。

 お客様が「どこから見てもスッキリスリムなシルエット」という、下着をつけた体験をイメージできた時に得られるメリットに価値を感じれば購入につながります。


 ここには、お客様の“コト(体験や出来事)”のストーリーがあり、この商品でお客様が喜ぶ姿まで売り手もイメージできるので、お客様に自信を持っておすすめできるようになります。

 このお客様の体験というストーリーがイメージできないと、売り場の人も積極的になれません。

 店舗型サービス業というのは、お客様がそのお店に価値を感じなければ、二度と足を運ばなくなる可能性があり、マイナスの価値(不愉快など)を感じてしまえば、リピートには間違いなくつながりません。

 しかし、日常の施策をマニュアルだからと、意味も分からず何気なくやっているものも多いのではないでしょうか?

 とてももったいないことです。

 お客様の日常体験を彩る仕掛けは、全て価値ある体験にすることが目指せます。


 数値目標を達成する計画には、必ず『どんな体験で・どんな価値を感じて』というものが含まれることが大切で、これが働く人の“何の為”を明確にするものになります。

 人はイメージで考えるので、自分たちの施策をイメージするためのストーリー化は、お客様に対してだけでなく、自分たちの取組みとしても有効になります。


 例えば、私たちの日常であれば普通に何気なく挨拶を交わします。

 職場での挨拶一つで、職場の仲間にどんな体験と価値を届けられるか?

 「〇〇さん、おはようございます!!昨日は遅くまでいろいろ教えて頂き有難うございました。今日は、教わったことを○○で活かして仕事をしていきます!」

 仮に、部下の方が昨日教えたことに対して、このように朝一で言ってきたらどんな気分になりますか?

 上司の方は、ある価値を感じて清々しい朝のスタートになる可能性が高まります。

 指導するときに、例え話や体験談で伝えると思いますが、これも“コト”ストーリー化です。

 明るく元気に挨拶をするロールプレイングも実体験からストーリーをイメージするものです。

 自社の計画は、お客様を含めたストーリーになっているか?

 そのストーリーによる価値提供で、しっかりとお客様が『喜ぶ・楽しむ・嬉しい』につながるイメージが湧くか?

 良いイメージが共有できれば、可能性のある施策として働く人のやりがいになっていきます。

 やってみよう!!という士気も高まります。

 そうなれば、目標達成力を高める行動力と行動量がましていきます。

 『コト視点の価値づくり』4ステップの演習では、この演習そのものがストーリーを考えていくものになるので、演習やアイデア立案の段階から“やりがい”に変わっていくことを何度も体験しています。

 なんか後ろ向きだった人が、演習の途中から積極的になっていくのも大げさなことではなく、ストーリー化が人にとって自然に考える方法だからです。


 目標に向けて、お客様を含めた“コト”ストーリー化。

 ぜひチャレンジしてみて下さい。


 今日書いたことだけでなく、一体感・やる気が高まる・前向きになる・自信が高まる・誇りを感じる・・・・・いろんな効果が生み出されます。


 自分自身に置き換えれば、自分が何気なく使っている『言葉・表情・態度・行動・姿勢』というものが、自分の人生や周囲に対してどんなコトを生み出しているか振り返れます。




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