第141話『やる気を引き出すコツはリアル感』


<今日のポイント>

 目的と目標に向かって取組むものが現実性(リアリティ)を感じるほど、やる気を引き出し目標達成力を高めるものになります。

 リアリティを感じるほど確信する気持ちが高まり、それが自信となって行動力も高まります。

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 先週のコラムでは、第140話【コト生みコラム】『積極的な人材が増えるシンプルな仕組み』として、働く人が自然とやりがいを感じる仕組みづくり5つのポイントをお伝えしました。

 その仕組みによって、『達成感・一体感・共感・自己重要感・自己成長感・使命感』という、やりがいにつながる感情を高めていくというものです。

 今回のコラムでは、やりがいにつながる感情を高めるポイントとして、リアリティ(現実性)を感じる必要性について書いております。

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 小さな子供が遊園地に行く日の前日は、ワクワクして眠れなくなります。

 これは遊園地で遊んでいる楽しい感情と姿をリアルにイメージしているからです。

 逆に、遊園地がどんなところか分からなくてリアルにイメージすることができない場合はワクワクも起こりません。


 お化け屋敷が嫌いな子もいます。

 お化け屋敷に入ったことが無くても、テレビなどの情報で恐いという感情とイメージが繋がっていて、これをリアルにイメージできてしまうので、ワクワクとは逆の回避行動をとります。 


 経験したことが無いものでも、過去の体験や情報によってひもづけされた記憶がリアルなイメージを作りだします。


 人は生存本能からくる危機回避能力が高いので、自然と嫌な感情をたくさん記憶するようになります。

 新しい取組みを行なう際に、成功事例や実績を確認したくなるのは、リアルにイメージすることで不安要素を解消しようとする自然な行動です。

 自然な行動なのですが、どんなに成功事例や実績を集めたとしても、やる気を高めるリアル感にはつながりません。

 成功事例や実績がやる気につながるのは、自社に置き換えた時に目標達成の道筋がリアルなイメージできたときで、活路が拓ける感覚はやる気が高まります。


 成功事例や他社での実績が、そのまま自社で同じような結果が出せるとは誰もが思っていないので、リスク回避の安心欲求を満たしても、それがやる気を高めるものにはならないからです。 

 企業においては、リスク回避の検証も必要ですが、新たな価値を作りだす行動も同時に必要です。

 新たな挑戦をし続けなければ、今以上の価値を提供することはできませんし、成果を高めることもできません。

 新たな挑戦をするには、新たな挑戦によって得られる成果にリアリティを感じるとき、『挑戦していこう!』という士気が高まります。

 やる気が高まった状態です。




 『何の為にやるの?』

 このような疑問は、取組む理由がリアルにイメージできていない場合に起こります。

 お客様を喜ばせるための取組みだと説明しても、その取組がどのような道筋で“喜ぶ”につながるか腑に落ちなければ、「やって何になるんだろう・・・」ということになります。

 突然ですが、

 「笑顔は運を引き寄せるものです!」

 いきなりこのようなことを言われて、納得して毎日ニコニコする人は決して多くないと思います。

 感覚的には、怒った顔よりも笑顔の方が良いというのは分かっても、それが運を引き寄せるレベルになるのかという疑問が湧きます。

 心のこもった笑顔というのは、相手に『受け入れられている』という価値を届けます。


 “いつでも誰に対しても笑顔で接して・相手の話をよく聞き・良い話を有難うございます”ということを自然とやっている人は、好感につながる『受容・関心・承認』という価値を相手に届けます。

 このような人が困っていたら、ついつい手を貸したくなります。

 自分の力で解決できなかった困り事も、多くの人達の知恵で解決に向かってしまうという運を引き寄せるものになります。

 例えば、

 「笑顔でリピートのお客様を増やす」というのも、数多くある取組みの一つですが、

 笑顔がお客様を喜ばせる取組みになるんだ!ということがリアルにイメージできると、やらされ感から“やりたい”というやる気からの取組みになります。

 そして、その笑顔でお客様が喜びリピートして下されば、それは自分自身の価値であり魅力になります。

 お客様の『欲しい・利用したい』という欲求が高まるのも、実はお客様の“やる気”が高まった状態です。


 遊園地で子供たちが楽しそうに遊んでいるポスターを見た子供は、頭の中でリアルに体験し、楽しさにつながる価値を感じている状態になり、『行きたい!』というやる気が高まります。


 仕事でもやりがいにつながるものは、お客様の笑顔がリアルにイメージできるときだったり、仕事を通じて自分の喜びや充実感を先に実感できるときです。


 実際の結果が起こっていなくても、頭の中でリアルにイメージしたものは感情も伴います。

 ワクワクする感情が起こるには、リアルなイメージが必要です。


 『コト視点の価値づくり』では、お客様の体験とお客様の価値を実際の出来事のようにイメージして施策を考えていきます。

 自分たちの施策が、リアルにイメージできるからこそ、“これやってみよう!”というやる気につながります。


 そして、リアルにイメージできたものは、頭の中で確信できるものになるので自然と自信が湧いてきます。

 やらされ感でやるものと、やる気が高まってやるものとでは、生み出される成果はまったく違うレベルになります。

 業績が上がりやすい成長期や成熟初期であれば、生み出される成果でやる気を高められましたが、成熟後期や衰退期の業界は、新たな価値で成長カーブを作り出す必要があります。


 新たな挑戦によって、どんなコトが起こるかをリアルにイメージできるからこそ、『挑戦する甲斐がある』という実感が得られ、やる気を高めるものになります。


 感情を動かすのはリアルなイメージです。




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