第140話『積極的な人材が増えるシンプルな仕組み』


<今日のポイント>

 人材が“やりがい”を感じる仕組みがある組織は、困難に直面してもドンドン挑戦して成長していく。

 “やりがい”を感じられない組織では、考え方も行動も後ろ向きになり、問題が山積みになっていく。




 良い人材が不足しているのが問題では無く、人材の能力を引き出す考え方と仕組みが無いことが問題だという認識から組織を問い直す必要があります。

 部下は変わらなくても、リーダーが変わることで見違えるほど組織が活性化して成果を生みだすことがあります。

 そのリーダーは何をやったのか?


 人の能力を引き出すリーダーが実施している共通点というものがあります。

 センスでやっている場合には、そのリーダーがいなくなれば元の状態に戻ってしまう可能性があり、他の人が学んで別の組織で再現することが不可能になりますが、人のやる気や能力を引き出す方法は魔法では無く種も仕掛けもあるものです。

 今回のコラムでは、誰もが持っている積極性を引き出す為の仕組みづくりについてポイントとなるものを書いています。




 クライアント様の経営者や幹部の方とお話させて頂くと、共通する根本的な課題として『人材の姿勢』というものが表面化されていきます。

 組織でリーダーの立場にいる方々は基本的に積極的な方が多いです。

 そして、自らが出来るのだから部下も同じように自分を奮い立たせて積極的になれると思いがちなのですが、そのような人材になるにはステップがあります。


 本人に“やりがい”を見出す考え方や思考習慣が無ければ、給料や生活の為だけの仕事になってしまい、仕事に喜びを感じるという考え方がいつまでたっても身につかなくなります。

 どんな仕事にも喜びを感じる価値が隠されており、仕事を通じて人間なら誰もが持っている善の欲求が満たすことが可能です。

 楽しいことは、強制しなくても自然と積極的になり、今の自分の力を最大限発揮していきます。

 成長していく企業や能力を引き出すリーダーに共通するポイントが5つあります。


1.仕事の目的と目標が明確になっている

 会社の売上がいくらで、理念が〇〇でというものではありません。

 自らの仕事にどのような価値があり、その価値が理念や売上貢献に役立てるという実感があるかです。

 可能性を感じることは達成イメージが湧きやすくなり、“やりがい”を感じる動機づけになります。


2.自らも参加している意識が得られてる

 理由も分からず指示されても仕事なのでやりますが、“やらされ感”を感じてしまうのが普通です。

 会社の一員として参加している実感がある場合は、自然と積極的になっていきます。


3.自分の存在意義を感じられる

 仕事の全体像の中で自分がどんな役割を担っているかが分かると、自己重要感のある仕事に変わります。

 さらに、その仕事でお客様から褒めて頂ける取組みや、働く人どうして認め合う仕組みがあると、もっと高いレベルで役立ちたいという欲求が生まれます。


4.自らの成長を感じられる

 価値提供の役割を認識し、自らの仕事でお客様や仲間が喜ぶことを実現していくと、成長しているという実感と、小さな成功の達成感を感じるようになり、もっと成長して役立ちたいという意欲が自然と生まれてきます。

 この小さな成功を積み重ねると、“勝ちぐせ”が身についていき、自らを奮い立たせる積極的な人材へと成長していきます。


5.誇りを感じられる

 お客様や社会に貢献していくための仕事の価値が明確になっていると、それが誇りになり自らを支えて奮い立たせる使命になります。

 仕事として成り立っている商売には、必ず何かしらの価値があり、価値があるからこそお客様が利用して下さるというもの。




 この5つのポイントを仕組みとして機能させていくと、人間が満たされ充実感を感じる善の欲求を刺激するものになります。

 “欲求”という言葉を使うと軽々しく聞こえますが、誰もが人様のお役に立てた時や、必要とされているときには喜びを感じます。

 喜びを感じる状態は、自然と自分の能力を発揮する状態にあります。


 コト視点の価値づくりでは、あらゆる施策や行動の“価値を明確化”するということに重点を置いているのですが、この“価値”というものが、自分自身を動かす動機にもなるからです。

 お客様が〇〇という価値を感じれば喜ぶ可能性が高いと思えるからこそ、それが働く人の喜びにつながる動機にもなります。


 1~5が機能してくると、常に働く人の“やりがい”につながる欲求を刺激するので、どんどん積極的な人材が増え、積極的な人材が自らが更にお役立ちするために、普段から『言葉・表情・態度・行動』の価値を見つめ直して、より高い価値提供を主体的に考えてくようになります。

 当然のことですが、このような人材が増えていけば自然とアイデアや挑戦が増えて活性化していきます。


 1~5の仕組み化は、これからの時代を乗り越えていく原動力となるものです。

 『積極的な人材が増える仕組み』というのは、リーダー自身が『自分がやりがいを持って積極的になっているときは、どんな喜びや嬉しさを感じている時なのか?』を考えれば、1~5は当然のことだと思えるものです。


 どんな仕組みで実現していくかを具体的に書いておりませんが、クライアント企業様でお伝えして実施しているものなのでご容赦ください。




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