第135話『組織の目標達成力を高める方法』


<今日のポイント>

 組織の目標達成力は、『行動量×質』。優れた知識や技術を使いこなすには、人の本来持っている力を発揮する仕組みが鍵となる。




 企業はお客様への価値提供によって『選ばれ続ける』という成果を生み出すことで業績を高めていきます。

 目標達成というのは、価値提供による成果の積み重ねの先に成されていきます。


 どの地域の、誰に、何を、どのような価値で、どのように伝えて、選ばれるのか。

 戦略とは、『目標達成に向けたシナリオづくり』です。

 この戦略を、『どうやって』実現していくかという具体的な戦術に落し込みます。


 そもそも、目的や目標が無ければ目指すコトがないので目標達成は成されません。

 目的や目標は、『誰に、どんな価値で』を明確にしないと行動に結びつきません。


 目標達成力の低い組織は、第一段階として『落し込みレベル』を確認する必要があります。


 どうやって目標達成していくのか?


 この問いに対して、

 ①施策とシナリオの流れは不足していないか?

 ②自分達が可能性を感じるものになっているか?

 家族で旅行にいくという目標を達成するには計画などの事前準備が必要です。(これが①)

 そして、楽しい旅行にするという目的を実現するには、旅行中にお互いどんな行動や接し方をするか決めて、その決め事を実施することで『楽しい旅行になる可能性を感じる』か。(これが②)


 企業で目標達成するための落し込みで不足しがちなものが①と②になります。

 会議では納得している雰囲気がありますが、心の底から可能性を感じて挑戦したいレベルになっているかを問われます。

 自分たちが可能性を感じていなければ、それは本気で取組まれるものではありません。

 本気でないものは、行動量は少なく質は低いものになるので目標達成から遠ざかっていきます。


 まず、組織の目標達成力を高めるには、目標達成のシナリオを明確にして、具体的な取組みで可能性を感じるものにすること。

 間違えないでほしいポイントは、上手くいくことを探すのではありません。仮説の段階で確実な方法はなく、可能性を感じるかがポイントです。

 60%の可能性を感じられれば、活路が拓ける感覚が起こります。可能性を実感している状態です。

 可能性を感じるからこそ、行動量も質も高まっていきます。

 そして、実行後も改善向上の取組みが続きます。




 もう1つの『組織の目標達成力を高める方法』として、普段からの組織風土や社内環境による取組みがあります。


 明るく元気に挨拶をして、頼みごとをすると「ハイ!やります。で、何をやりますか?」と返事をする人と、暗くて元気の無い挨拶で、頼みごとをすると「えっ、私ですか?別なことをやってて・・・」という人では、どちらが目標達成する力を感じるか。

 前者の人はいろんなことを成し遂げていく可能性を感じます。


 楽しい心・心が躍る・心が明るい・ワクワクするという状態のとき、誰もが行動力が高まり行動量も増していきます。

 気持ちの入った行動力は、上手くいかないことも苦にならないので自然と工夫が起こり、質の向上スピードも高まります。


 この行動が、目標達成を果たしていく要素。


 組織でチームとして目標達成力を高めていくのは、個々の本来持っている能力を引き出す環境づくりです。




 環境の仕組みによって、前向きな心を養うことが可能で、4つのポイントがあります。


1.日常の決め事

 使う言葉・表情・態度・行動から、環境整備や躾など、外に発するアウトプット(出力)を決める。

 人は使う言葉で自分への指令を同時に行います。

 暗い言葉を使えば、やる気や元気が下がっていきます。明るい表情をすれば、心も明るくなっていきます。

 決め事で、明るく前向きになる心にしていく仕組みを作り、社風にしていく。


2.心が躍るイメージを作る

 お客様の笑顔を朝礼でイメージする。自分たちが目標達成して喜ぶ姿をイメージする。

 お客様が『ありがとう』と言ってくださるイメージを共有する。

 子供が遊園地に行きたくて仕方がないのは、楽しそうな想像をしているからです。こうなると、行動力はMAXレベルです。


3.大切なことを大切に思う

 目の前の人を大切な人だと思うだけで、心が優しくなります。

 『有難い』という気持ちは素直な心をつくります。

 さらに、自分が大切にしていることを大切にするとき、肚から湧き起る情熱を感じます。


4.自分の役割の価値を明確にする

 お客様が喜んでくれたときには、何かしらの体験と価値を感じています。

 自分を動機づけするのもお役立ちにつながる『価値』です。

 笑顔でどれだけの価値が周囲に届くのか?が理解できると、やらされ感の笑顔から、やりたい自然な笑顔になって魅力にもなっていきます。


1~4が仕組みになっていると、行動力・積極性・主体性・人に優しい・人をサポートする人材が増えていきます。


 目的・目標を明確にして、それを実現するシナリオを描く。

 そのシナリオを具体的に落し込み、可能性を感じるものにする。(これは価値の明確化です)


 人が能力を発揮する環境や社風にしていく。

 どんな企業も目標達成力の高い組織に変わっていけます。

 どんな人も目標達成力の高い人材に変わっていけます。




『顧客体験価値』創造戦略が、読むうちに自然と身につくコト生みコラムをメールにて配信しております。(毎週火曜日更新)

 メールアドレスをご登録頂きますと、毎週火曜日の更新時にお知らせメールが届きます。
※ 不定期では御座いますが、ビジネスのヒントになる当社のご案内もお届けしております。
(携帯のアドレスでは届かない場合があるようですのでご容赦ください)