第127話『人材が自然と積極的になる仕組み』


 これをやって上手くいくのだろうか?

 自社が行う取組みに、働く人が可能性を感じていなければ真剣に取組むことはできません。

 もちろん、仕事なのでやりますが、可能性を感じないものはやらされ感になります。


 やってみなければ分からない!というのは、カッコいい響きや勇ましさを感じるものですが、それはお客様に届ける価値を明確にして準備が整ってから使う言葉です。

 準備段階で、自社の取組みに可能性を感じなければ、可能性を感じるものに練り上げる必要があります。

 こんな価値がお客様に届けばリピートして下さるというイメージが鮮明にできるからこそ、自分たちの取組みに“やりがい”と“可能性”を感じるものになります。

 自社や自分の取組みを信じていないのに、実現するわけがありません。


「自分達が担う仕事の価値が明確になるだけで、何気なくやっていたことがとても重要でやりがいを感じるものになるのは不思議な感覚ですね。」

「お客様に喜んで頂くには、喜ぶにつながる価値が必ずあります。その価値が伝わればお客様は喜んで下さるという確信に近い可能性を感じるとき、目の前に道が開けた感覚になるからです。」

「『何の為』という目的を果たすものが価値であり、だからこそ価値を明確にする必要があったのですね。その価値が目的につながるから可能性を感じるものになる。」

「これは誰もが日常の中で感じているものです。何かの価値を感じるから“やってみたい・挑戦してみたい・楽しそう・欲しいな”などの気持ちになるわけで、仕事の楽しさも同じことです。」

「自分たちも可能性を感じるからこそ“やりがい”があり、“やりがい”を感じるからこそ自信が生まれ、自然と積極的になれるというものですね。」

「その通りです。あとは、取組みに関するお客様の声を集めることで、働く人たちが小さな成功体験を実感する仕組みが必要です。やったけどどんな成果が生まれているかが分からないと、せっかくの“やりがい”が薄れてしまいます。可能性を感じることをやったら、どうなるか気になるのが普通だし、測定しなけれな活動の修正もできませんから。」

「業績向上の為の施策なので、数字に表れない段階でもお客様の声として成果が確認できれば、リピート向上につながるものだとスタッフにもフィードバックできますね。」

「そうすると、自分達の取組みへの“やりがい”がさらに確信に変わっていきます。それが積み重なると『勝ぐせ』がついていき、徐々に本当の積極性が養われていきます。」


 意味が分からなくても積極的に挑戦する意識はとても大事で、そのような自己修養もしていく必要がありますが、現実問題として簡単なことではありません。

 環境整備や日常の自分ルールを淡々とこなすことで、好ましくない心(面倒だな~など)が起こりにくい状態や、心が整う状態を養うと、人が本来持っている本質的要素が開花しはじめます。

 本質的要素の中には、人に優しい・人を助ける・人を愛する・思いやり・積極的・努力する・・・というものがあります。

 昔の人は、これを見抜いていたので、家庭のルールや日常の躾などに落し込んで教育していたわけですが・・・・。


 良い話を聞いて考え方の刺激を受けた時は、その時は前向きになり積極性が高まりますが、習慣化されていない意識というのは、すぐに元に戻ってしまいます。

 よって、考え方の教育や環境整備・社内ルールで、組織環境を整えつつ自己修養も目指していく仕組みと同時に、仕事そのもので“やりがい”を感じる仕組みを同時に進行させる必要があります。


 自己実現に自分を信じる力は欠かせません。

 企業が自社の目標を目指すのも、自分たちの施策が信じられなければ継続されるものではありません。信じているからこそ果たされるものです。


 自社が提供しているものは、商品やサービスそのものではなく、それを通じたお客様の価値です。

 その価値が明確になることで、働く人たちは自分の価値提供の役割を認識します。

 自分がお役に立てる可能性を感じるからこそ自信につながり、やりがいにもつながるというものです。

 価値は言語化することで組織共有でき、同じ方向に向かって進むことが可能になります。




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