第112話『アウトプットして活かしていく』



「今まで受けてきた研修は、知識を増やすというか勉強になることは沢山あったのですが、今回のものは全然違う気がするのですが・・・・何故でしょうか?」

「私のコンサルティングや研修のスタイルの違いではないかと思います。」

「何か意識して違いを出していることがあるのですか?」

「基本的には、インプットではなくアウトプットすることを中心に置いています。新たな知識や考え方をインプットし続けることも大切ですが、アウトプットすることが無ければ何も生み出すことはできません。インプットする方法は沢山ありますが、アウトプットする方法が不足していれば価値を生み出すことも理想論でしかないものになってしまいますので。」


 “知っていること”が全て“分かっている”とは限りません。

 “分かっている”ことは深さがあるので、“やってみなければ”その深さになかなか気付けないもの。

 “分かっている”と“やっている”の間には大きな溝があります。良いコトだと“分かっていて”も“やっている”になっているものは少なくなります。

 さらに、“やっている”にはレベルがあり、そのレベルによって“出来ている”という結果が異なってきます。


 以前ですがコンサルティング後のアンケートに、『知っていることばかり話す人だな~と始めは思っていたのですが、回が進むごとにいかに自分がいかにやれていると思い込んでいたかが実感できました。』

 というものがありました。

 私自身もですが、“知っていること”が“やれていて”、好ましい価値を生み出す“できている”状態になっているものは、“知っている輪”からしてみたら“出来ている輪”はとても小さくなります。

 “出来ている輪”を大きくするには、“やっている輪”を増やすことと実践によりレベルをあげること。そして実践により“分かっている輪”の深さという気付きを得て、さらに“やっている輪”のレベルを上げ続けること。

 このアウトプットを、自然と実施して行けるような方法を企業の仕組みにしていくことが、企業が価値を生み出す量を増やしていくものになります。


「インプットによる気付きも面白いと感じていたのですが、やっぱりアウトプットによってやるべきことが明確になった瞬間というのは、実際に早く実践してみたいという気持ちになるので面白いし楽しくなるのですね!」

「そうですね。人は未来の可能性が見えたり開けた時に、心が晴れやかになったりします。いろんな問題や課題でも活路が拓けると気持ちが前向きになるのと同じです。そんなときは楽しくなりますね。」


 仕事においてアウトプットするときに欠かせないものとして、

 企業の目的であるお役立ちの視点

 対象のお客様は誰か

 どんな価値でお役立ちしていくのか?

 自社においての成果はどのようなものか?

 それをカタチにする具体的な計画は?

 というものを明確にしていきます。


 顧客体験価値では、とにかくお客様に得て欲しい“価値”にフォーカスして、価値を的にしてアウトプットを考えていきます。

 「こんな価値を感じてくれたら嬉しいになるよね!」

 「こんな価値を感じたら楽しくなるよね!」

 「こんな価値を感じたら安心できるよね!」


 アイデア立案をするときは、自然と盛り上がり発言も活発になるのは、価値という“的”が明確になることと、それによってお客様が喜ぶ姿を思い描けるからです。

 そして、的が明確だからこそ、自分たちの行動も何に向かっていくべきかが明確になって、やらされ感のある仕事では無く、お客様に喜んで頂くやりがいのある行動に変わっていきます。

 当たり前のことですが、人は意味が分からないし、どこに向かっているのか分からないものは真剣に取組むことが出来ません。

 少なくとも、大きな的(ビジョンや理念)に向かっていると実感できるものなら挑戦していけますが、まったく見えない中では不安や疑心が湧いてきてしまいます。


 目的が大事だという事は誰もが分かっていることですが、どのような価値をお客様へ届ければビジョンや理念を実現していけるのか?

 このアウトプットの方法が組織にあると、大きな的しか無い中で矢を放つよりも明確な的めがけて矢を放つことになるのでヒットする確率が高くなります。

 知識をアウトプットする方法、アウトプットのレベル、アウトプットによる結果測定とフィードバックというものがあるかをチェックすることも重要なものです。


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