第104話『全体像を見える化する』



「私たちのやっている〇〇という仕事は、何の為にやっているのでしょうか?」

「私はとても大事な役割を担う仕事だと思いますが、皆さんにとってはそうでないということでしょうか?」

「そうですね。この〇〇でお客様が増えるとは思えません。」

「部分的な仕事だけを見ていくと何の役に立っているのか見えなくなってしまいます。これから一緒に全体像を確認して、その後に〇〇という仕事がどんな役に立つのかもう一度考えてみましょう。」


 目的や意図が腑(ふ)に落ちない状態だと、人は本気で取組むことができなくなります。

 または、目指す『的(まと)』が無い状態であれば、その仕事によって何を目指せば良いのか分からないものになってしまい、なおさら仕事の重要性を感じられなくなります。

 そうなってしまうと、『やらされ感』の中で仕事をすることになり、やらされ感による仕事というのは心の状態が消極的(嫌々やっている状態)なので、高いレベルの価値を生み出せなくなります。

 これは人の能力の問題では無く、誰でも同じように感じることではないでしょうか。

 もちろん意味や意図が分からなくても、「やって見なければ分からない!」と何に対しても積極的な方もいますが、組織というのはこのような積極的な方ばかりではありません。


 目指す人材育成は、このような積極的な思考になっていくことですが、これが当たり前ではなく普通の人であれば感じる疑問をまずは解決していく必要があります。

 ちなみに、積極的な思考を養い自主性や主体性を育むには、小さな成功体験で勝つグセをつけていくことが課題になります。


「まず、私たちのお店にお客様を増やして行くには、『知らない人に知って頂く⇒知っている人に来て頂く⇒来てくれた方に繰り返し来て頂く⇒定期的に接触して忘れないようにして頂く』というシンプルな流れがあります。自分たちの仕事もいろいろあると思いますが、どの部分を担っているものでしょうか?」

「〇〇は、知らない人に知って頂く部分を担っている気がします。」

「そうですね。自店を自分という存在を通じて良い印象で知って頂かなければならない仕事として捉えると、いきなりお客様が来店して下さる仕事ではありませんが、大切な仕事だと思いませんか?」

「全体像から見ると・・・・非常に重要な役割だと感じます。そればかりでなく、この地域で買い物をしたり飲みに行くのも会社の看板を背負っているということになるのですね。」

「その通りです!お客様にどのようなイメージで知って頂くかというところから営業活動は始まっているので、気付かれた通りの重要な役割です。」

「せっかくなので自分たちの仕事を項目出しして、どの部分の役割を担っているのか見える化していきましょう。」


 全体像が見えると、個々の役割が把握しやすくなります。

 個々の仕事をやらされ感で行うのと、明確な役割を理解して自らやるのとでは生み出される価値は天と地の差になっていきます。

 お客様と直接関わらない仕事であったとしても、会社組織全体をお客様に向けた活動にする為に必要な役割がたくさんあります。

 全体像から仕事を見える化していくと、それぞれが担う役割も同時に見える化されていきます。


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